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【日本を救う小さなトップランナー】
菊地歯車(歯車の開発、製造)

レクサスとGEを支える

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2008年11月26日(水)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年2月25日号より

トヨタの「レクサス」やGE製航空機エンジン向けに精密な歯車を提供する。
マイクロメートル単位の加工精度を誇り、独自の提案力も持つ。
技術者が周辺業務まで覚え、コスト管理も欠かさない経営体制を敷く。

(白壁 達久)

 トヨタ自動車が誇る最高の技術を盛り込んだ高級車「レクサスLS」。

 米ボーイングの次世代中型ジェット旅客機787に搭載される予定の米ゼネラル・エレクトリック(GE)製最新型エンジン「GEnx」――。

 世界の技術の粋を集めた高性能製品に、ギア(歯車)などの金属加工部品を独占的に提供する中小企業がある。栃木県足利市に本社を置く菊地歯車(菊地義典社長)だ。

 社員は100人程度の小さな会社ながら、創業から68年、徹底して歯車の製造技術を磨き上げてきた。マイクロメートル(マイクロは100万分の1)単位の微細な加工では他社を圧倒する。その技術を目当てに、国内だけでなく海外の大企業もまた、新製品開発や試作の依頼に足利まで足を運ぶという。

消音と省エネに貢献

 トヨタの系列会社の豊田工機トルセン(埼玉県狭山市)は、レクサスの最上級車種であるLSシリーズ向けのトルセンユニットと呼ばれる部品の中にあるギアの開発を菊地歯車に依頼した。

 トルセンユニットは、車の内輪差によって左右のタイヤに生まれる回転差を吸収する役割を持ち、そこにギアが用いられる。ギアの加工精度が悪ければ、ギアをかみ合わせる時に大きな音が発生してしまう。

「レクサスLS」向けの歯車を持つ菊地義典社長(本社工場で)

「レクサスLS」向けの歯車を持つ菊地義典社長(本社工場で) (写真:吉田 明弘)

 1000万円を超える高級国産車に求められるのは最高レベルの静寂性だ。さらにハイブリッド車ともなれば、エンジン音がより小さく、ギアの音が目立ちやすい。それだけにマイクロメートル単位の加工精度を誇る菊地歯車に白羽の矢を立てた。

 「レクサスのギアに求められる誤差は、ほかの車のギアの半分以下しかない厳しいものだった」と菊地社長は振り返る。強度を上げるために施される「熱処理」の工程で、素材の大きさは変わってしまう。熱処理の工程を見込み、前工程までにどのような加工を施さなければいけないのか。微細な調整を施して試作を重ね、1年余りをかけて、かみ合う際の音が小さいギアの製品化に成功した。

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