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第14話「赤字計画や赤字予算などあってはならない」

2008年11月26日(水)

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前回までのあらすじ

 メーンバンクである関東ビジネス銀行に61億円もの債務を負うジェピーだったが、経理部長の団達也の再建計画は銀行の幹部に受け入れられた。あと半年の期限付きでジェピーを再建することを達也は約束した。

 半年でジェピーを再建する――。この目標に向かって、達也の右腕である経理課長の細谷真理も走り出していた。

 再建計画の柱は、工場を1つに集約し、独自技術を持つマイクロスイッチに資源を投下することだった。

 一方、ジェピーの債権を買い取ろうと目論んでいた米国投資ファンド「マインスリー社」の子会社である「AJインベストメント」の日本支社長、李美麗(リンダ)は、関東ビジネス銀行の佐古田五郎・融資部長がリンダの会社に債権を売ると約束したにもかかわらず、ジェピーの再建計画を受け入れ、半年もの猶予を与えたことに激しく憤っていた。

 「部長、できました」

 朝8時半。充血した目をした真理が、A4の紙数枚にまとめた資料を達也に渡した。どうやら真理は寝ていないようだ。達也は経理部が最も忙しい月末のこの時期に、新たな仕事を依頼するのには多少気が引けた。しかし今が踏ん張り時だと、真理に今後の事業計画に関する資料をまとめるように頼んだのだった。

 達也は「ありがとう」と言って受け取った。

 達也も一睡もしていなかった。だが眠気は感じていなかった。頭は普段以上に冴えわたっていた。「会議室で待っていてください」と言うと、パソコンのスイッチを切った。

 達也は豊橋工場の木内と経理部の田中を伴って、真理が待つ会議室のドアを開けた。

 「今後のことを考えて、2人にも同席してもらうことにした」
 昨日、木内は達也に呼ばれ、今朝の始発で上京したのだった。

 全員が席に着くと、達也は真理が作成した資料を全員に配った。

 「細谷課長、説明してくれないか」
 「えっ…」

 真理は戸惑った。まさか自分が木内と田中の前で説明するとは、考えもしていなかったからだ。

 真理は昨日の会議室での達也との打ち合わせのことを思い出した。達也はホワイトボードを使って、彼が考える事業計画を真理に解説した。達也の説明は、そのまま文章にできるほど分かりやすいものだった。

 説明が終わると達也は「いま話したことを、会計数値で表してくれないかな」と真理に頼んだ。真理は説明は理解できたが、それを「会計数値で表す」ことの目的が分からなかった。

「「熱血!会計物語 ~経理部長、団達也が行く」」のバックナンバー

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「第14話「赤字計画や赤字予算などあってはならない」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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