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【日本を救う小さなトップランナー】
落合刃物工業(茶園向け農機具の開発・製造)

農家の声で、茶摘み技術磨く

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2008年12月1日(月)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年3月31日号より

国内初の機械式茶摘み機の開発に成功、シェアトップを維持する。
ライバルに先駆けて新型機を続々と投入し、高齢化が進む茶農家を支える。
これまで培った茶園の機械化ノウハウを武器に、海外市場にも打って出る。

(中島 募)

 静岡県中西部を流れる大井川下流西岸に広がる牧之原台地。国内でも有数のお茶の産地である。4~5月の新茶のシーズンになると、機械式の摘採機(茶摘み機)で新芽を摘む風景が各所で見られる。この茶摘み機の市場で5割強のシェアを占めるのが、同地域に本社を置く落合刃物工業(菊川市)である。持ち運び式の中小型機から乗用式の大型機まで幅広い製品を揃える。

 清涼飲料の業界ではここ数年、緑茶のペットボトルブームが続いている。現在の緑茶ドリンクの消費は2000年頃と比べると約3割も多い。

 しかし皮肉にもこのブームが、国内地場のお茶産業の低迷を招いた。急須でお茶を飲む人が減ったため、茶葉の価格下落が続いている。

顧客の声は“宝の山”

乗用機の前に立つ落合益尚社長。葉を摘み取る刃から一貫して開発を手がける

乗用機の前に立つ落合益尚社長。葉を摘み取る刃から一貫して開発を手がける(写真:澤田 聖司)

 それでも落合刃物は新製品の開発や生産効率改善などで、純利益は1億3260万円(2007年10月期=前年同期比21.8%増)を確保した。「経営環境は厳しいが、経営改革を続けて収益性を高める」と落合益尚社長は話す。

 落合刃物の成長のきっかけは、いち早く茶摘みの機械化に取り組んだことに始まる。

 創業者である先々代社長の落合信平氏は1951年に茶摘み機の研究に着手した。当時は都市部に人口が集中し始め、農村の人口が減っていた。信平氏は茶園を営む農家の「人手が足りない」という訴えを聞き、機械的に茶葉を摘む装置の開発に取り組む。試行錯誤で開発を進める中で、エンジンを背負ってカッターで刈る方式を考案。約5年をかけて試作機の完成にこぎ着けた。

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