日経ビジネスは11月24日号の特集で、「縮み志向を吹き飛ばせ!熱い職場」と題して従業員の士気の問題を取り上げる。連動インタビューとして、企業トップや現場のリーダーの声をお届けしていく。シリーズ第6回はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)最大手ミクシィの笠原健治社長。
社員数は2005年に30人程度だったが、直近は200人を超えるまでに増えた。2006年3月期の売上高は18億円だったが、2009年3月期は130億円の見通しで、業容は急拡大している。規模拡大に走る中、笠原社長は月末に全社員をホールに集める「月例会」を重視する。
そもそも、ミクシィはまだまだこれからの会社だと思います。従業員は会社を大きくしようと、全体的に前向きです。会社の業容の拡大に伴って、こなしていくべき仕事は増えました。従業員は増えましたが、全体の「やりがいのパイ」が増えています。仕事の中身は充実しており、従業員のやりがいも高まっていると思います。
笠原健治(かさはら・けんじ) 1975年12月大阪府生まれ。97年、求人情報サイト「Find Job(ファインドジョブ)!」を開設。99年に、イー・マーキュリー(現ミクシィ)を設立した。2001年、東京大学経済学部卒業。2004年に、SNSのミクシィを開設。ミクシィのユーザー数は2008年秋時点で約1500万人。国内最大のSNSとなっている。(写真/菊池くらげ)
経営と従業員の方向は一致させてきました。経営側は成長のロードマップを明らかにし、下からも意見を集約してきました。そうして、新しいビジネスを作っていく。創業時に、求人サイトの「ファインドジョブ(Find Job)!」があり、その後、ミクシィのパソコンサービスが生まれてきました。
ミクシィの携帯電話サービスを開始するに当たっては、既存事業から異動してもらうことになります。現在、従業員はおよそ200人とまだ少ないです。お互いの顔が見わたせます。今はまだ動きやすい規模なのです。
全社員を集め、社長が戦略を語る
増えていく従業員の士気を高めるために、イベント的に取り入れているものとして、月末の「月例会」があります。16階のフロア半分を占める「コラボレーションスペース」に全従業員を集めて、社長や各部署の部門長からトピックスを説明するのです。
2007年8月にオフィスを移転拡張したことをきっかけに始めました。1フロアから5フロアになりました。2005年に前のオフィスに移った時には、社員は約30人でした。それが200人を超えました。全体で行動する機会が減ってきたことは意識していました。異なる部署の間でコミュニケーションが減ってしまう。
はたと気がつくと、数カ月話さないことがある。前のオフィスでは、月曜日の朝に朝礼をしていました。それを月に1回の月例会に一本化しました。最終金曜日の6時半〜7時から始めます。人によっては、会社の動きを知りたい人がいます。また社長の口から戦略を聞きたい人もいます。事業部長の声を聞きたい人がいます。月例会がなくなると困る人はいるでしょう。
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