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【日本を救う小さなトップランナー】
エルム(光ディスク自動修復装置の開発)

DVDを磨いて再生可能に

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2008年12月3日(水)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年4月21日号より

傷ついたDVDやCDの修復装置で世界市場をほぼ独占する。
独自に開発したサンドペーパーにノウハウが凝縮されている。
らっきょう栽培システムや電照菊ランプなど農業用製品にも力を入れる。

(中原 敬太)

 DVDやCDといった光ディスク。レンタルや中古市場が拡大するにつれて、ディスクの表面についた傷を修復する装置の需要が高まっている。傷がつくと、内蔵した情報を読みとれないためだ。この装置の世界市場をほぼ独占するのが、鹿児島の薩摩半島にあるエルムだ。

エルムの宮原隆和社長。500枚処理できる大型装置も開発した(本社で)

エルムの宮原隆和社長。500枚処理できる大型装置も開発した(本社で) (写真:橋口 洋一)

 同社が開発した修復装置は、全自動式、半自動式、手動式と数種類あるが、主力は全自動修復装置である「エコマスター」。1台150万~200万円で、これまでに世界で1500台を売った。

 ディスクを最大50枚までセットできる供給機がついており、自動的に装置の中に取り込んで研磨する。傷の深さまで表面を削ることで、光ディスクを再生させる。

 DVDやCDは読み取り面の一部を削っても、ディスクに収められた情報が失われる心配はない。青、赤、緑、黄と目の粗さによって色分けした複数のサンドペーパーを装置につけ、傷の深さに応じてディスクを磨き上げる。磨く過程では熱が出るため、水で冷却する仕組みも取り入れた。

 今や世界28カ国で使われており、シェアは「他に同様の製品が見つからないので、恐らくほぼ100%」(宮原隆和社長)という。

 社員わずか34人のこの会社が、どうやって世界を制したのだろうか。

ゴルフ練習機「よせ太郎」は話題になった

ゴルフ練習機「よせ太郎」は話題になった

 エルムはエレクトロニクスとソフトウエアの技術を柱に、精密機械の設計・開発を手がけてきた。気象衛星「ひまわり」の受信装置、パソコンの仮名変換装置、ゴルフのアプローチ練習機と、これまで手がけた製品はどれもユニークだ。常に一歩先に顧客ニーズを見つけて、製品を開発してきた。実績を重ねるにつれ「新しい機能を持つ製品を望む人から、開発依頼が来るようになった」(宮原社長)。ディスク修復装置の開発に取りかかったのも、知人を通じて話が来たのがきっかけだ。

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