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【誤算の研究】コマツ

エレクトロニクスへの巨額投資失敗 国内建機も不振、初の連結赤字に

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2008年12月4日(木)

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 日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。そのカウントダウン企画として、過去の記事の中から、人気シリーズ企画「誤算の研究」を毎日掲載していきます。企業戦略の現実は理論書の通りには進みません。戦略の本質は、むしろ誤算の中に隠れています。その後の成長を確実なものにした企業あり、再編の渦に巻き込まれて消滅した企業あり、ケーススタディーの対象は様々です。記事に描かれているのは過去の出来事とはいえ、時代を超えた企業経営の指針が読み取れるはずです。

* * *

1999年8月16日号より

建設機械という成熟市場に依存する体質から何とか脱しようと、エレクトロニクス関連で勝負に出たが、不況下であえなく失速。
連結初の赤字という不名誉な結果を招いた。多角化の蹉跌だ。
しかし、成長への渇望はコマツの「企業の遺伝子」だけに、路線の修正は容易ではない。名門企業は逆境をどう跳ね返すのか。

(橋本 宗明)

 「事業環境の激変についていけなかった」。建設機械の国内最大手、コマツの安崎暁社長は悔しそうだ。

 1995年に社長に就任して以来、世界標準経営を旗印に掲げ、人事制度やコーポレートガバナンスをはじめとする組織や経営の改革に大ナタを振るってきた。ところが99年3月期、123億円の連結赤字に転落。64年に連結決算を導入して以来初めての赤字という不名誉な結果になった。改革派経営者もすっかり形無しだ。

米国、台湾の2工場同時建設が裏目

 赤字転落の最大の原因は、多角化部門のエレクトロニクスにある。エレクトロニクス部門は、コマツが63.5%を出資する連結子会社のコマツ電子金属が主力。そのコマツ電子金属が99年3月期、連結で622億円の売上高に対して197億円の赤字を計上したことが響いた。

 半導体用のシリコンウエハーメーカーであるコマツ電子金属の業績不振は、大手電機メーカーが軒並み赤字を計上することになった半導体不況のあおりを受けたものだ。半導体の価格下落に伴い、その部材であるシリコンウエハーの需要は97年後半から急速に後退。数量とともに価格も下落し、98年のシリコンウエハーの市場は面積ベースで前年比9%、金額ベースでは20%以上も縮小した。

 コマツ電子金属にとって不幸だったのは、不況に襲われたのが強気の設備投資に踏み切った矢先の出来事だったことだ。コマツ電子金属では94、95年ごろに米国と台湾への工場新設を決め、97年3月期から99年3月期までの3年間に合計1300億円を超す設備投資を行っている。これが結果的にコマツ電子金属の赤字幅を大きくした。

 エレクトロニクス部門の不振に加え、本業の建設機械部門でも昨年は深刻な内需不振に見舞われた。この結果、エレクトロニクス部門の赤字を本業の利益でカバーできず、コマツの連結決算は赤字に転落した。

売上高、利益とも多角化が足を引っ張った

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