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【日本を救う小さなトップランナー】
ケイ・エス・ティ・ワールド(半導体製造と加工)

大容量通信支える厚膜加工

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2008年12月5日(金)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年5月12日号より

半導体製造装置向け評価用シリコンウエハーを、多品種少量で生産する。
独自の厚膜加工技術を持ち、高速通信用の部品で、世界シェア7割を誇る。
もともとは繊維主体で、米国企業との取引が異業種での飛躍につながった。

(蛯谷 敏)

 パソコン、テレビ、デジタルカメラ、携帯電話…。

 身の回りにある電気製品には、電子頭脳とも言える小型の半導体ICが搭載されている。

 当然のことながら、それぞれの用途に応じて、半導体ICは設計も違えば生産方法も違ってくる。半導体製造装置メーカーは、それぞれの製品に対応しなければならない。

 福井県下六条町に拠を構えるケイ・エス・ティ・ワールド(KSTワールド)は、こうした製造装置会社などが使う評価用のシリコンウエハーを生産している、1998年に創業したベンチャー企業だ。

ケイ・エス・ティ・ワールドの川﨑正寛社長は、シリコンウエハーの厚膜生成に国内で初成功した(福井市の本社で)

ケイ・エス・ティ・ワールドの川﨑正寛社長は、シリコンウエハーの厚膜生成に国内で初成功した(福井市の本社で)(写真:的野 弘路)

 右の写真で、川﨑正寛社長が手にしているのが、シリコンウエハーだ。文字通りシリコンなどを結晶化させて円柱状にしたものを、輪切りにして薄く切り出すと円盤状の板のようなものになる。

 研究開発などに使う評価用シリコンウエハーは、半導体関連企業にとって不可欠な製品だ。例えば半導体製造装置メーカーなら新製品の機能を細かく確かめる際に使うが、「実際は、半導体製造装置メーカーであってもなかなか入手できない」(川﨑社長)のが実情という。評価用で使う量はごくわずかのため、量産するウエハーに比べるとコストが大幅に高い。「研究開発用に自社の工場ラインを使えないケースが多い」と川﨑社長は言う。

 KSTワールドは、このニーズに応える事業モデルを確立した。すなわち、個別性の高い評価用ウエハーを、少量でも確実に届けるのである。手間はかかるが、ニーズのあるニッチな分野に目をつけた。

 競合が皆無というわけではない。だが、その多くは大学などが研究用途で使用している設備を間借りして生産するなど、小規模なところが多いのが業界の現状という。

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