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【日本を救う小さなトップランナー】
ハヤシプレシジョン(精密部品の開発・製造)

ソニーが育て、トヨタが表彰

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2008年12月9日(火)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年5月26日号より

精密部品の量産技術がトヨタに認められ、ミニバン向けなどに大量納入。
硬い棒材に溝を彫る技でクルマの燃費を向上、「技術開発賞」を受けた。
もともとは「プレステ」部品で実績を積み、次は携帯電話向けに広げる。

(坂田 亮太郎)

 2007年6月、トヨタ自動車は主力のミニバン「ノア」と「ヴォクシー」を全面改良した。モデルチェンジを機に国産量販車として初めて採用された画期的な技術がある。上位車種のエンジンに搭載されている「バルブマチック」と呼ばれる動弁機構だ。

 エンジン内部の吸気バルブの開閉割合を連続的に変化させることができるので、ピストンに入り込む空気量を最適化できる。吸排気のバルブタイミングをコントロールする機構と組み合わせることで、5~10%の燃費向上と10%以上の出力向上を実現した。

トヨタから「技術開発賞」

プラネタリーギアとトヨタから贈られた盾を持つ林升教社長(都内の本社前で)

プラネタリーギアとトヨタから贈られた盾を持つ林升教社長(都内の本社前で)(写真:北山 宏一)

 この「バルブマチック」に欠かすことのできない「プラネタリーギア」などの精密部品を製造するのがハヤシプレシジョン(東京都品川区)だ。同社の高い加工技術を称えるため、トヨタは2008年に「技術開発賞」を贈った。

 この賞に選ばれるのはトヨタに部品を納める数多くのメーカーの中で毎年数社だけだ。しかも売上高が10億円規模の中小企業が、デンソーなどの大手と並んで受賞するのは極めて稀なケースと言える。トヨタの渡辺捷昭社長から賞状を手渡されたハヤシプレシジョンの林升教社長は「うちの会社はつくづく運がいい」と謙遜する。

 トヨタから部品生産の打診があったのは2004年の春頃だった。愛知県の工具メーカーを介して声がかかった。

 部品の仕様書を見て、林社長は一目で難しいと感じた。特に難易度が高かったのはプラネタリーギア。爪楊枝ほどの細長い金属棒に細かい溝を等間隔に刻み入れなければならなかった。

 量産に当たり大きな課題になったのは、硬い金属を材料に使わなければならなかったことだ。高い耐久性が求められる自動車部品だけに、硬度の高いステンレス系合金が仕様の絶対条件だった。こうした難削材をマイクロメートル(マイクロは100万分の1)単位で加工する難しさは、これまでの経験で身に染みていた。いったんは諦めかけていたが、林社長は自ら掲げた社訓を思い出した。

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