• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【日本を救う小さなトップランナー】
千田精密工業(金属加工)

F1制覇の技、液晶に生かす

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2008年12月11日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年6月9日号より

エンジン部品を供給した無限ホンダがF1で優勝。金属加工で評価を得る。
液晶、自動車部品の製造装置向けの試作・加工依頼は毎月1500件を超える。
従業員には新人時代から様々な加工を学ばせて、“暖簾分け”も助ける。

(白壁 達久)

 液晶パネル、太陽電池パネル、半導体、自動車部品――。

 日本が誇る産業に幅広く貢献する中小企業が、岩手県にある。金属加工が専門の千田精密工業(奥州市、千田伏二夫社長)だ。 

F1マシンのエンジン向け部品を持つ千田伏二夫社長。工場では若手従業員が腕を磨く(岩手県の本社工場)(写真:尾苗 清)

F1マシンのエンジン向け部品を持つ千田伏二夫社長。工場では若手従業員が腕を磨く(岩手県の本社工場)(写真:尾苗 清)

 同社の強みはその加工精度と、チタンやインコネルといった「難作材」と呼ばれる素材も手がけられること。その豊富な経験は、他の例を見ない。

 金属加工は100分の1mmの誤差も許されない厳しい作業だ。最先端技術を用いる製品は、部品が微細化したり、設計が複雑化したりするなど、部品加工は難しさを増しているという。

 ディスプレーや太陽電池大手のアルバック、半導体大手の東京エレクトロン、そして自動車部品のアイシン精機、さらに関東自動車工業などの著名な企業が、その技を求めて千田精密の門を叩く。

F1マシン部品で表彰

 千田精密の名前を全国に知らしめたのは1999年、自動車レースの最高峰「F1シリーズ」に参戦したチーム「無限ホンダ」の優勝がきっかけだ。

 実績の少ないチームが勝つために、エンジンを徹底的に軽量化し、さらに限界近くまで小型化することが求められた。これに伴い、エンジン部品の形状は複雑化する一方で、強度を下げないために、接合部分を少なくしなければならない。

 そこで用いられたのが、千田精密が持つ3次元の立体加工技術だ。ある取引先を介して、「複雑なエンジン部品の加工が可能か」という打診が来た。1カ月かけて設計図通りの加工を施した。まさかそれがF1レーシングカーのエンジンに使われる制御ボックスとはつゆ知らずに、である。

コメント0

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本音と建前が違うことが問題の温床になっている。

川野 幸夫 ヤオコー会長