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【日本を救う小さなトップランナー】
羽咋丸善(鍛造ベアリング製造)

凹(へこ)み鍛造求め、大手が集積

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2008年12月15日(月)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年7月7日号より

ある中小企業を頼り、大企業が続々と集まる「企業城下町」が石川県にある。
羽咋(はくい)丸善の鍛造ベアリングが、鋼材価格の高騰を受けて引っ張りだこに。
凹(へこ)み鍛造で鋼材と加工時間を節約、建設機械から風力発電機まで支える。

(大豆生田 崇志)

 「企業城下町」と言えば、大企業の周辺に下請けの中小企業が集積した地域を指す。しかし逆に、世界に通用する技術を持つ中小企業の下に大企業が次々と工場を建設している地域がある。

NTN会長が絶賛

 小松空港から車で約1時間。能登半島の付け根に位置する石川県羽咋(はくい)市は、そんな工場進出ラッシュに沸く。大企業を引き寄せているのは、金属鍛造の羽咋丸善だ。大型建設機械の旋回台座や、風力発電機の中にあるベアリング(軸受け)の内輪や外輪など大型鍛造品の製造で知られる。

 のどかな田園風景が広がる羽咋丸善の周辺地域に2006年1月、自動車ベアリング部品加工の栗田精工(三重県桑名市)が、ベアリング大手のジェイテクトなどと共同出資で、鍛造品の熱処理加工工場を設立した。

 大手ベアリング製造のNTNも、隣町で工場建設を始め、風力発電機に使う直径3m超の大型軸受けを製造する。NTNは昨年、羽咋市に旋削加工の子会社工場が稼働したばかり。両工場は、羽咋丸善から鍛造品の供給を受けて、輸送コストの削減を図るという。

今年6月、NTN工場建設の地鎮祭で、鈴木NTN会長(左)、谷本正憲・石川県知事と並ぶ平会長(中央)

今年6月、NTN工場建設の地鎮祭で、鈴木NTN会長(左)、谷本正憲・石川県知事と並ぶ平会長(中央)(写真:堀田 雅之、以下同)

 今年6月、NTNの鈴木泰信会長は工場建設の地鎮祭で、「羽咋丸善の平昭七会長とは数十年のつき合い。平さんがいなければ私どもは生きることができない」とまで語った。

 羽咋丸善が頼りにされる理由は、独自の鍛造技術にある。

 リング状の鍛造は、鉄の塊を熱して切断し、中心に穴を開けて引き伸ばして円にする。さらに軸受けのボールが埋まるよう軸受けの内輪や外輪となるリングの側面を複雑な形状に削る必要がある。

 ところが羽咋丸善は、独自に設計した鍛造機で、必要な部分をへこんだ状態に一気に加工できる。かなり複雑な形状でも、完成品とほぼ相似形にする。旋削工程にかかる時間が大幅に短縮できるため、生産効率は大きく向上する。

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