• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【日本を救う小さなトップランナー】
ワテック(小型CCDカメラの製造、販売)

ルーブルの番人、FBIの味方

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2008年12月16日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年7月14日号より

仏ルーブル美術館や米FBI、米NASAが監視用に使う小型CCDカメラ。
製造主は、いち早くこのカメラに特化した山形県の中小企業である。
工場の無人管理用や、天文観察用まで用途は年々広がる。

(白壁 達久)

 修験の山として1000年以上の歴史を持ち、全国から修行に訪れる人や観光客が集まる山形県の出羽三山。玄関口である庄内空港には、外国人の姿も多い。しかし、その外国人の中には、霊山ではなく、1つの中小企業を目指す者も少なくない。

 「中国や韓国などのアジア、ロシアや中東を含んだヨーロッパ圏からの来客が多い。最近はブラジルから直接訪ねてくる取引先もある」

3cm角の小型CCDカメラを持つ中村正治社長。顧客ニーズに合わせてカメラを開発する(山形県の本社で)

3cm角の小型CCDカメラを持つ中村正治社長。顧客ニーズに合わせてカメラを開発する(山形県の本社で)(写真:高橋 政知)

 そう語るのは、小型CCD(電荷結合素子)カメラのメーカー「ワテック」(山形県鶴岡市)の中村正治社長だ。日本ではあまり馴染みのない社名だが、世界ではワテックがCCDカメラの一般名称として使われる地域があるほど、その認知度は高い。

 納入実績は華々しい。仏ルーブル美術館や英バッキンガム宮殿などに防犯用のCCDカメラを納入。米航空宇宙局(NASA)にはスペースシャトルの船外活動向けのカメラ、米連邦捜査局(FBI)にも監視用カメラを納めた実績がある。1988年のソウル五輪の開会式では、ワテック製カメラを身に着けたスカイダイバーが空を舞い、会場の様子を世界に映し出した。

 離れた場所からでも、暗闇でも、被写体をくっきりと写す感度の高さ。そして1個からでも受注対応する企業姿勢。それを世界が認めている。

 CCDカメラは日本でも大手が参入しているが、ワテックはいち早く小型に特化し、目立たない高性能カメラとして、監視用の市場を切り開いた。モノクロカメラなら1台約1万5000円から揃えている。「今後は中東とアフリカに力を入れる」と中村社長は息巻く。

 売上高(2007年12月期)は13億1994万円で、うち海外での販売割合は8割を超える。

コメント0

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「絶対これしかありません」というプランが出てきたら、通しません。

鈴木 純 帝人社長