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【日本を救う小さなトップランナー】
コバード(食品加工装置の開発・製造)

職人うならす“ふっくら”仕上げ

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2008年12月19日(金)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。

* * *

2008年9月1日号より

あんパンや中華まんなどを加工する装置販売でシェア9割以上を誇る。
1時間に7000個以上を量産しながら、職人も納得の味を実現。
開発後は即座に特許を取得。他社の追随を許さない体制で技術を守る。

(蛯谷 敏)

 あんパンや中華まん、おにぎり…。普段コンビニエンスストアなどで何気なく手にする、これらの食品はいずれも、食材を生地やご飯で包むという点で共通している。

 この食材を「包む」技術の開発に力を注ぎ、独自の価値を付与することに成功したのが、福井県坂井市に本社を置く食品加工装置メーカーのコバードだ。

手包み以上の食感

 パン生地の中に、あんや具材を詰め込む作業を、専門用語で「包あん」と言う。コバードは、自動包あん装置市場において、世界で9割以上のシェアを誇っている。

小林將男社長は、69歳の今も1日に数時間、発明のための時間を確保している

小林將男社長は、69歳の今も1日に数時間、発明のための時間を確保している(写真:的野 弘路、以下同)

 同社の装置の登場は、菓子パンの生産量を飛躍的に高めた。例えばあんパンの場合、包あん装置を利用すると1時間に約7200個を量産できる。これに対して、パン職人が一つひとつ手作業で作った場合、丸1日かけても200~300個が精いっぱい。「生産効率には雲泥の差がある」と、小林將男社長が胸を張る。

 生産性だけではない。味についても、パン職人の折り紙つきだ。2003年に発売した自動包あん装置「マジックハンド」は、独自の技術によって、「量産したパンでも、味や食感は手包みと遜色ない」(大手製パン会社)という評価を獲得した。現在では、大手製パン会社のほとんどが、コバードの装置を採用している。

 コバードが開発した装置は、パンだけではなく、いちご大福やパイといったお菓子から、ハンバーグやコロッケなどの総菜まで、70種類以上の食品に対応する。ちなみに、大手菓子メーカーのバニラアイスをお餅で包んだアイスや、大手ハンバーグチェーンのデザート用のパイも、コバードの装置で作られている。

 約10年前から海外進出も果たしている。英国ではスコッチエッグ、中国では月餅の製造に利用されているという。

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