• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

複数の座標軸で“人材資源”開発を

  • 富坂 良雄

バックナンバー

2008年12月24日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 天然資源に乏しい日本は、その足らざるを補うため、技術開発に注力してきた。既存の資源やエネルギー開発については、長期的戦略に欠けると非難する向きもあるが、その分、新エネルギーや省エネルギー技術の開発・実用化では世界をリードする役割も果たしてきている。

 一方で、日本企業の経営資源の中で最も中核的な部分を占める“人材資源”の開発ということについては、どうだろう。

 残念ながら、この分野については、あまり画期的な成果を上げているとは言えないようだ。

人材活用の多様性という点では、日本はまだまだ後進国

 米国の企業などでは、人事や教育といった部門を中心に女性が重要なポジションに就き大いに活躍しているが、日本ではそのようになっていない。前回のこのコラムでも指摘したが、高齢者の活用も十分になされておらず、人材活用の多様性という点では、まだまだ後進国なのかもしれない。しかし、これからの日本にとって、この大きな課題を突き破ることこそ重要なのだと思う。

 人間の能力というものは、天賦のものか、はたまた開発可能なものか、との議論は常にある。確かに、音楽や芸術、あるいはスポーツなどの分野でその才能を発揮する人には、DNAに組み込まれていたに違いないと思わせる能力がある。もちろん、その能力を見抜いた親や関係者が、適切な環境を与え、育てたという面もある。ただし、このような特殊な才能ではなく、ビジネスマンが発揮すべき能力については、私は開発可能なものだと思っている。

 世界的に評価される日本企業でも、初めから飛び抜けた人材を揃えているわけではない。むしろ、能力を高めるために努力をした人材の方が困難に直面しても強く、そうした経験を積むからこそ、さらに能力が高まることが多い。つまり、企業が人材の中に埋もれた能力という資源を発掘する際には、どういう環境に置いて、どういうビジョンで育て上げるかということが重要なのだ。

人間の精神に“科学的”なアプローチを

 ハンガリー出身の心理学者であるミハイ・チクセントミハイ氏は、人間がある活動に集中し、完全に浸っている状態を「フロー」と呼んでいる。この「フロー理論」は、

(1)明確な目的がある
(2)高度に集中している
(3)無意識のうちに活動できる
(4)時間を忘れる
(5)手応えが分かり、調節できる
(6)活動がやさしすぎず、難しすぎない
(7)自分で制御している感覚がある
(8)活動に価値を見いだせる

の8要素で構成されていると説く。もちろん、この8つの要素すべてが必要ではない。しかし、これを換言すると、「容易には到達できないが価値のある目的を達成するためなら、人はトライ&エラーを繰り返しながらも夢中になる」ということだ。

コメント0

「人の潜在能力を生かす経営」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

ドイツ企業は協調と競争の使い分けに長けている。

ビル・マクダーモット SAP CEO(最高経営責任者)