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アジアの皆さん、「セコムしてます?」

徹底した“自前主義”でグローバル展開

  • 石井 良一

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2009年1月14日(水)

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 高品質を武器に世界を席巻している製造業が多く存在するのに対して、我が国のサービス業でグローバル展開をしている企業は少ない。

 海外売上比率を推計すると、平成18年度で製造業は18%に達するのに対し、サービス業は1%にとどまっている。国内市場が縮小している昨今、国内だけで勝負するのには限界があるため、グローバル化こそがサービス業発展のカギになる。しかしながら、サービス業は欧米で展開されている先行例を参考に日本に導入し発展していったものが多く、実は独自性が希薄で、そもそもグローバル展開を考えていない。

 今回紹介するセコムはサービス業グローバル展開の雄である。今や業界を代表する企業であるが、ベンチャー的な試みを積み重ねて現在に至っている。その軌跡は、グローバル化を模索する多くのサービス業にとって大いに参考になるのではないのか。


 セコムの顧客数は、2008年9月末現在、国内では企業が約77万3000件、個人は約43万5000件、海外では企業と個人を合わせて約55万件を誇っている。国内では約2200カ所の緊急発進拠点を有し、海外でも同様にきめ細かいネットワークを構築している。セキュリティーの重要性が近年とみに高まり、国内外で顧客数は増加の一途にある。

「常駐警備」から「機械警備」へ

東京オリンピック選手村の警備

東京オリンピック選手村の警備

 セコムは1962年に警備保障会社として創業され、常駐警備から業務を開始した。当時は宿直制度があり費用を払ってまで警備を外部に委託することなど考えられなかった時代である。

 最初の転機は1964年の東京オリンピックに訪れる。選手村の警備を行ったことから次第に認知度が高まっていったのだ。しかし業務が拡大するにつれて人件費が膨らんでいった。また、常駐警備なので、人材の数しか受注できず、人材がボトルネックとなった。これらの問題に対処するため、「機械警備」と言われるオンラインセキュリティーシステムの開発に着手した。

 オンラインセキュリティーシステムとは、事業所などに装備したセンサーなどのセキュリティー機器とコントロールセンターを通信回線で結び、瞬時に異常信号をセンターへ送信することで、セキュリティー会社の緊急対処員が駆けつけるシステムである。

 第2の転機は凶悪殺人犯の逮捕であった。オンラインセキュリティーシステムを導入していた専門学校に深夜、殺人犯が侵入。セキュリティーシステムが作動して警官が駆けつけ逮捕につながった。この逮捕劇はマスコミで大きく報道され、機械警備のニーズが高まることになる。これを契機に巡回警備をやめ、機械警備と常駐警備にサービスを限定する。機械警備へのシフトにより人材のボトルネックを脱却することができたのだ。

 その後、家庭向けのサービスを開始し、さらに2001年にはココセコムという個人向けのサービスを開始した。専用の携帯端末を人が持ったり車に隠したりしてGPSと携帯電話の基地局の電波で位置情報を取得し、非常時には緊急対処員が現場へ急行するものだ。子供の所在確認、車の盗難対策などで需要が拡大している。

徹底した自前主義「トータルパッケージサービス」

 サービスの特徴として、全国津々浦々に拠点を有していることの他、「トータルパッケージサービス」と呼ぶサービス提供の自前主義がある。

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