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Day 5: 売り上げと費用は「対の鏡」

不正会計に巻き込まれないために

  • 杉田 庸子

バックナンバー

2009年1月13日(火)

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 これまでの会計ブートキャンプのDay 1Day 2では、高レバレッジのビジネスモデルの危うさと、キャッシュフロー経営に関して講義を行った。

 会計上では売り上げが立っても、実際にお金が入ってこなければ、よく言われる「黒字倒産」になってしまう。キャッシュに目を向けていないと、安定した会社経営はできないことを学んだ。

 その一方で、どんなビジネスでも、「売り上げ」が立たなければ、経営が永続しないのも事実だ。売り上げを上げるには、「費用(原価)」がかかる。Day 5の今日は、キャッシュから少し頭を離し、基本に戻って売り上げと費用の関係をもう一度見つめてみよう。

 基本中の基本だが、ここ最近、たびたび問題になる不正会計や不適切な会計の多くは、売り上げや費用の操作から生まれている。こうした会計処理に自分たちが巻き込まれないためにも、売り上げと費用はどのように計上するのかを頭にしっかりと入れておく必要がある。

売り上げの水増しと費用の付け替え、の誘惑

 「今期の売り上げ目標は、あと少しで達成できるのだが、C社への納入が来月になってしまったから厳しい。この不景気に影響されて、来期は営業成績によってもらえる報奨金の料率が下がってしまうから、今期は目標を達成したい」

 A社の営業マンである甲さんは、今こうした悩みを持っている。市場の成熟、世界的な競争の激化に世界同時不況という逆風が吹きつけられている昨今、こうした悩みを持つ企業人は多いかもしれない。

 その甲さんが、つぶやいた。

 「この前、B社の乙さんとC社の丙さんと飲んだ時、同じ商品を形式的に流すだけの取引を持ちかけられた。B社とC社の取引に一枚かむだけで、我が社の売り上げも立てられるのだから、悪い話には思えないな。しかも、手数料は5%というし」

 乙さんと丙さんから聞いた話を思い出しているうちに、別のことを思い出した。

 「そういえば、部長が、例の『サンセット・プロジェクト』が大きな赤字になりそうなので、これ以上、残業をつけるなって言っていたな。参ったな、来月はクレジットカードの引き落としが大きいし、残業代がないと困る。課長の丁さんに頼んで、サンセット・プロジェクトでかかった残業代を、『サンライズ・プロジェクト』で行われたように付け替えてもらおう」

 どちらのケースも、普段、現場で何の気なしにやられていても、不思議がなさそうだが、内部統制上、大きな問題だ。前者は立派な架空循環取引だし、後者は原価の付け替えになる。

 ただし、次のような反論もあるかもしれない。

 「架空循環取引というが、実際にお金のやり取りはしている。また、黒字のプロジェクトに付け替えたといっても、残業代自体はしっかりと発生しているもの。それなのになぜ問題なのか?」と。

心に留めておくべき2つの大原則

 これをやってはいけない理由は、財務会計上
 
 「実現していない売り上げは計上できない」
 「収益(売り上げ)と費用は、対応しなくてはならない」
 
 のが原則だからだ。

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