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【日本を救う小さなトップランナー】
勇心酒造(日本酒、米発酵化粧品原料の製造・販売)

米を再発見する日本型バイオ

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2009年1月22日(木)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年2月12日号より

江戸時代からの歴史を持つ造り酒屋の主力商品は、畑違いの化粧品。
日本酒と同様の製造法で新分野を開拓し、売上高を大きく伸ばした。
香川の中小企業を支えるのは、同社の理念に共感する人的ネットワークだ。

(江村 英哲)

 日本酒と化粧品――。何の関係もないように見える2つの商品を、日本人になじみの深いある原料から生産する会社が香川県にある。創業153年を数える造り酒屋、勇心酒造だ。ある原料とは「米」のこと。同社は古代から日本人が培ってきた米を発酵させる技術を利用して、全く畑違いの化粧品原料を製造している。

 米を発酵させた化粧品原料を勇心酒造は、「ライスパワーエキス」と名づけた。日本酒と同じく、蒸した米を微生物で発酵させて製造する。現在、36種類のエキスを開発済みだ。中でも、「ライスパワーエキスNo.11」は肌質を改善する効果があり、化粧品業界から注目を集めている。

 皮膚の水分はセラミドという物質が膜を作って保持されるが、年齢とともにその量は減少する。ライスパワーエキスNo.11はその減少を食い止め、セラミドを増やす。その改善効果が厚生労働省にも認められ、医薬部外品として承認された。

 ライスパワーエキスNo.11は、大手メーカーの化粧品にも使用されている。例えば、コーセーは同成分を使用した薬用化粧品を2004年に発売、1年で 100万本を超えるヒット商品となった。勇心酒造では自社ブランドでも化粧品を発売しているが、最近はOEM(相手先ブランドによる生産)が多い。 2006年6月期の売上高は、前年比4割増の25億円と好調だ。

基本は日本酒造りにある

 勇心酒造は、讃岐うどん発祥の地と言われる綾川町にある。周囲にため池が散在する国道を車で行くと、「勇心」と壁一面に書かれた建物が見える。昔ながらの造り酒屋の風情だが、ここで日本酒は製造しておらず、本社と研究所として使っている。別の場所で製造される日本酒は、「売上高に占める割合が1%」と勇心酒造代表取締役の徳山孝氏は話す。

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