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【日本を救う小さなトップランナー】
第一施設工業(業務用搬送機の製造・販売)

下請け脱却した不屈の運び屋

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2009年1月30日(金)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年3月26日号より

20年続けたエレベーターの据えつけ事業から、搬送機製造に転進。
クリーンルーム向け搬送機の世界市場で、シェア8割を握る。
「ほかには真似できない技術の追求」という目標が成長を支えている。

(蛯谷 敏)

 福岡市の繁華街から北に車を走らせること30分。幹線道路を少し外れると、新宮町ののどかな田園風景が広がる。その一角に、世界の名だたる電機メーカーがひっきりなしに訪れる場所がある。松下電器産業や東芝、韓国のサムスン電子――。半導体や薄型テレビで覇権を争う各社にとって、“新宮詣で”は欠かせない年中行事だ。

第一施設工業の篠原統社長。現在も前線に立って開発を指揮する

第一施設工業の篠原統社長。現在も前線に立って開発を指揮する (写真:矢野 豊)

 お目当ては、第一施設工業の篠原統社長が開発した垂直搬送機。世界シェア8割を誇るこの装置は、複数階に分かれた工場内の製造ラインの間で部品を運ぶ、いわばエレベーターだ。

 絶えず生産性向上が求められる電機メーカーにとって、素早く正確に部品を搬送することは、コストダウンのカギを握る重要な課題となる。第一施設工業の開発した搬送機は、「毎分300mの搬送速度」と、「停止位置の誤差0.5mm」を実現した。

 ただ、同社の搬送機の強みはそれだけではない。スピードや精度を追求するだけでは、いずれ他社に追いつかれてしまう。そう考えた篠原社長は、「クリーンルームでも使用できる」という付加価値をつけたのである。

 クリーンルームとは、半導体ウエハーの加工や液晶関連部品などを組み立てる際に、埃やゴミの付着を防ぐ工夫が施された専用施設のことである。これらの部品は製造過程で埃やゴミなどが付着すると、たちまち不良品になってしまう。このため、半導体工場では埃を発生させる可能性のある搬送機を導入することは、当初、想定されていなかった。

 実際、1980年代に建設された多階層のクリーンルームの多くは、作業員が製造ラインの途中で部品を梱包して、わざわざ階段を上り下りして運ぶ非効率な工程を組み込んでいた。こうした工場は、第一施設工業の垂直搬送機の導入により様相が一変した。人を介さずに製造ラインを構築することができるようになり、生産効率が大幅に向上したのである。

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