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二度にわたって家業が倒産「飲まず食わずの毎日」から業界の盲点だったバグ取り専業で大逆転

デジタルハーツ社長(ソフトの不具合検査)宮澤栄一

2009年2月17日(火)

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子供のころに2度にわたって家業が倒産、
「将来、経営者にだけはならない」と誓う。
個人でやれる仕事を求め、役者を志し上京するも、
アルバイト先を転々とする毎日。
目標のない飲まず食わずの日々の中で
出合ったのが、開発済みのゲームソフトの
バグを取るという地味な仕事だった――。

PROFILE
1972年栃木県生まれ。91年県立真岡高校卒業。家業のパチンコ店などを手伝った後、23歳で役者を目指して上京。アルバイト生活の傍ら、役者のほかミュージシャンや作詞家を目指して活動。01年4月デジタルハーツを創業し社長に就任。現在に至る

パソコンやTVゲームのソフトウエアは、開発当初は必ずと言っていいほどバグ(不具合)がある。それを発見し、不良品を未然に防ぐ作業をデバッグ(不具合検査)という。

 デジタルハーツは2001年設立の、日本初にして最大手のデバッグ専業会社だ。創業以来、急成長を続け、09年3月期の売上高は前期比約31%増の31億円、経常利益が同48%増の4億7300万円の見込み。今年2月には設立7年目にして東証マザーズに上場した。

 業績好調の理由は単純明快、ソフト開発会社自身も見つけられないようなバグでも、同社であれば探し出せるからだ。

 バグ取りはノウハウのみならず、根気が必要な作業。例えば、レースゲームの場合、ギアをバックに入れて猛スピードで逆走するなど、実際にゲームをするときにはあり得ないさまざまな操作をしてチェックしなければならない。同社は約2400人の登録スタッフを駆使し、時間を惜しまずこうした作業を繰り返し、問題をあぶり出す。

 「つい最近までデバッグのノウハウを蓄積しようとする会社などなかったし、人を集めてバグ取りを請け負うという発想もなかった。面倒で地味な仕事かもしれないけど、誰かがやらないと今のデジタル社会は絶対に成り立たない。そこにチャンスがあると思った」。社長の宮澤栄一はこう話す。

 この鉱脈を、宮澤は「目標がなく、先の見えない暮らし」の中で見つけた。

父の工場の倒産で七歳で借金取りと対決

 宮澤は1972年、栃木県上三川町で3人兄弟の長男として生まれた。宮澤家はもともと名家で、父親は早々に脱サラし、カメラの部品工場を創業。中国への輸出で財を成した。宮澤も「百貨店で好きな玩具をいくつでも買える」幼年時代を過ごす。

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