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なぜサービス業の海外展開は進まないのか

ならば、海外進出の方法を考えてみる

  • 山口高弘

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2009年2月4日(水)

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 第20回と22回から第24回まで、サービス業における海外展開に関する取り組み・事例について紹介してきた。

 サービス業において海外展開に取り組み、一定以上の成果を上げている企業事例を俯瞰すると、「海外展開は困難である」とされるサービス業において卓越した海外展開の進め方(プロセス)を構築することがカギであると分かる。

 今回は、第20回と22回から第24回の中で紹介した4社の事例を基にして、サービス業の海外展開について論じてみたい。

海外展開が大きく遅れたサービス業

 サービス業の海外展開について論じる大前提として、これまでのサービス業の海外展開の現状について整理しておきたい。

 今日の日本経済が自動車、電機・電子などのグローバル製造業によって牽引されてきたことは周知の通りである。これに対して、非製造業分野では、グローバルな事業活動を行っている企業は必ずしも多くない。

 東証1部・2部に上場する企業の海外売上高比率を業種別に見ると、製造業では平均20.2%であるのに対して、非製造業は3.1%であり、サービス業の海外展開が遅れていることを示している。

改めて、海外展開の意義を問い直す

 製造業に比べてサービス業は海外展開が遅れているが、そもそもなぜ海外展開しなければならないのか。改めて海外展開の意義について考えてみたい。

 結論から先に言うと、サービス業における海外展開の意義は、「国際展開による新たな成長フィールドの創造」と「海外展開による生産性の向上・イノベーションの促進」の2点にまとめることができる。

(1)国際展開による新たな成長フィールドの創造
 サービス事業者のほとんどは国内需要に対応して事業を展開しているが、国内の家計支出は、2010年をピークに減少局面に入ると考えられ、国内需要は縮小が見込まれる。

 国内市場が縮小する一方で、世界全体では2010年以降に3000ドル以上の層が大幅に拡大することが見込まれている。しぼむ国内需要を踏まえると、これらの新興国を中心とした海外市場の拡大をビジネスチャンスにつなげることが不可欠である。

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