「強い会社は社員が偉い」

「社長は社員に養ってもらっているんですよ」

僕の仕事は、社員をハッピーにすること
シグマクシス 倉重英樹CEO(前編)

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2009年2月9日(月)

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永禮(ながれ):NBオンラインの連載を拝読してましたが、初めての方のために、まずはシグマクシスはどんな会社なのか、簡単に教えていただけますか。

倉重:昨年5月に設立、誕生してまだ9カ月の会社です。当社は、ICT(情報通信技術)を活用して顧客の企業価値を高めるコンサルティング・サービスを提供しています。

倉重英樹氏

倉重英樹氏 (写真:菅野 勝男、以下同)

 オフィスを構え、人事制度ができて、ビジネスプロセスとサービス手法を定義し終わり、社員数が220人を超えたところですね。比較的早くスタートが切れたとは思っていますが、やはり500人ぐらいを超えないと、本来掲げてきたことを実行できる体制にはならないと考えています。

 それに予想外の世界的な不況で環境変化もありましたから…

永禮:成長スピードに狂いが生じた?

倉重:いや、それほどでもありません。実は昨年11月ぐらいは、お客様に提案書を持っていってもほとんど、お客様も「全部見直し期間ですから話にならない」という感じでした。それでも12月ぐらいから、商談のドアが開かれるようになってきましたね。

 今回は大きな不景気ですが、需要が全くゼロになるわけではない。減ったパイを巡って競争は激しくなるということでしょう。その中で競争力を強めれば、自分たちは生きていけるチャンスが増えると思っています。

経営をじっくり考えるには絶好の機会

永禮:その競争力とは何でしょう。

倉重:20年前、ちょうど東西冷戦が終わってから労働力デフレが始まり、世界中で商品・サービスの価格競争が起きた。そのまま企業は価格競争ばかりやっていたような気がします。

 みんな儲からなくなってきているのですから、今こそ、価格競争以外の競争力を本気で考えるには、いい機会。企業のトップはそういう方向を考え始めるだろう思っています。これが1つの方向性です。

 もう1つあります。現時点で事業戦略を立てるのは難しいと思うんです。市場や競争環境が、どうなるかまだよく分かりませんから。そういう時期は、経営者は多少時間が空くから、空いた時間で、例えばIT戦略をどうしようか、ダイバーシティーマネジメントはどうするのか、環境対策はどうするんだとか、中長期の経営をじっくり考えてみるにはいいでしょう。

 21世紀は“人の世紀”と言われていますけど、今は人事や教育を考えるにもいい時期です。我々がこうした視点を失わずに、お客様に提案していけばチャンスはあると思っています。

 そう、あと、「NBオンライン」の連載ではあまり語っていなかった視点が1つあるんです。

顧客の問題解決の準備期間を思い切って「短縮」したい

永禮:価格競争ではない「競争力」についてですか?

倉重:はい。考えてみますと、企業が社内の課題を解決するプロセスって大体同じなんですね。まず、企業に課題があることが認知される。この課題を解決できるのかどうか、社内で「解決策」を検討します。

 次に、どうやってプロジェクトを展開するのか、プロジェクト展開の計画を作成する。それが出来上がると、プロジェクトチームを編成。チームが編成されると、チームはRFP(Request For Proposal=提案要望書)を作って、ベンダー選定をし、最終的にベンダーと契約して、初めてプロジェクトがキックオフするわけです。

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著者プロフィール

永禮 弘之(ながれ ひろゆき)

永禮 弘之

株式会社エレクセ・パートナーズ代表取締役
これまで、化学会社の経営企画、外資系コンサルティング会社のコンサルタント、衛星放送会社の経営企画部長・事業開発部長、組織変革コンサルティング会社の取締役などを経て現在に至る。建設、化学、医薬品、食品、自動車、電機、情報通信、小売、外食、ホテル、教育出版、文具など幅広い業界の企業に対して、7000人以上の経営幹部、若手リーダーの育成を支援。ASTD(アメリカに本部がある、世界最大の人材開発・組織開発の非営利団体)日本支部理事、リーダーシップ開発委員会委員長。

著書・雑誌寄稿:『強い会社は社員が偉い』日経BP社、『問題発見力と解決力』日経ビジネス人文庫(共著)、『グループ経営の実際』日本経済新聞社(共著)、『日経ビジネスオンライン』連載「野々村人事部長の歳時記」、『日経ビジネスアソシエ』連載「MBA講座」、最近の著書に『強い会社は社員が偉い 社員様第一経営のススメ』(NB Online book)がある。

 

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