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【日本を救う小さなトップランナー】
クリプトン・フューチャー・メディア(効果音の販売)

音が創る「見えない市場」

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2009年2月16日(月)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年6月4日号より

映画やドラマに欠かせない効果音の販売で国内トップシェア。
パソコンと携帯電話の普及が、活躍の舞台をさらに広げている。
拝金主義に溺れない堅実な起業家精神が成長の原動力だ。

(石川 潤)

 夜明けの鳥のさえずりや川のせせらぎといった自然の音から、宇宙船の爆発音やガイコツが動く物音などの人工の音まで――。テレビドラマや映画、ゲームの臨場感を高めるのに欠かせないのが効果音だ。

 この効果音の販売で、国内市場の6割を占める企業が札幌市にある。1995年創業のベンチャー企業、クリプトン・フューチャー・メディアだ。同社の効果音は、国内で制作される映画やドラマの多くで採用されているという。

 2006年6月期の売上高は4億6000万円、経常利益は9100万円。今期は2ケタの増収が達成できそうだという。高い利益率を維持しながら、着実に成長している。

趣味の音作りをビジネスに変えたクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長

趣味の音作りをビジネスに変えたクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長 (写真:池内 陽一)

 大学職員だった伊藤博之社長が効果音作りに目覚めたのは、まだパソコンがそれほど普及していなかった1990年頃。ギターが趣味だった伊藤社長は、職場でコンピューターを使っているうちに腕が上がり、やがてコンピューターで音作りを楽しむようになった。伊藤社長は様々な音の素材を作り、友人らに聞かせていたという。

 「もっといろんな人に自分が作った音を聞かせたい」。物足りなさを感じ始めた伊藤社長の目に留まったのが、米国のレコーディング専門誌だった。その広告欄には、自作の音楽や、サウンド素材と呼ばれるコンピューター音楽の制作に欠かせない音声を売り込む3行広告が溢れていた。

 「これは面白い」。興味を持った伊藤社長は早速、その雑誌に広告を出した。すると、伊藤社長の音を購入したいという手紙が、海の向こうから次々に舞い込んできたという。段ボール1箱分にもなる当時の注文の手紙の山を、伊藤社長は今も大切に保管している。

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