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【日本を救う小さなトップランナー】
ネツシン(白金測温抵抗素子の製造・販売)

温度計の頂点を極める

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2009年2月13日(金)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年5月28日号より

センサーの中で最も精度が高い白金測温抵抗素子で国内シェア7割。
ごま粒より小さい温度計用センサーを開発し、最先端の産業を陰で支える。
手作業が中心の家族的な経営で世界に誇る高性能製品を生み出す。

(大竹 剛)

ネツシンの概要

 最先端の半導体工場、有人潜水調査船「しんかい6500」、リニアモーターカーの山梨実験線、東京湾横断道路「アクアライン」…。一見すると何の関連性もないこれらの場所で、ある中小企業の製品が密かに活躍している。「熱信号」から社名を取ったネツシンが製造する高性能温度計だ。

 ネツシンの温度計は、半導体チップ表面の温度分布を正確に測定し、水深6000mで水温の微妙な変化を感知し、時速500kmで走るリニアの実験データを集め、海上の橋を走る自動車を襲う強風を瞬時に把握する。

 さらに、クリーンルームの温度管理やサッカー場の芝生の管理、タンカーのエンジン周辺の温度測定など、業種を問わず幅広く採用されている。ネツシンの売上高は約8億5000万円で従業員数は88人。会社の規模は大きくはないが、1971年の設立以来、数多くの企業を縁の下で支えてきた。

手作業で最先端の温度計作る

 ネツシンの強さの源泉は、温度計の先端につけるセンサーにある。温度計用センサーは、家庭用エアコンの温度計などに使われるタイプから、広く工業用に使われるタイプまで様々なものがある。中でも、標準温度計などに使用される白金測温抵抗素子は特に精度が高い。ネツシンはこの白金素子の製造で国内シェア7割を誇る。

 白金素子はコイル状に巻いた白金線の抵抗値の変化によって温度を測定する。白金は非常に軟らかいため、細くした時に断線しないようにするのが難しく、白金素子の小型化には高いハードルがあった。だが、ネツシンが今年1月に発売した新製品の大きさは直径0.4mm、長さ1.5mmでごま粒よりも小さい。ネツシンの設立当時に市場に出回っていた製品と比べると約30分の1の大きさで、現在主流の直径1.6mm、長さ15mmの製品と比べても圧倒的な小ささだ。

コメント1件コメント/レビュー

極めていく未だに人の手に勝るものはありませんね。トップランナーには、半導体で使用かもしれない(使用されている?)技術が多くありますね。もっと国内で企業同士の壁がなくなっていけば、もっといいものが作れるのでは思ってしまいます。(2009/02/15)

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いただいたコメント

極めていく未だに人の手に勝るものはありませんね。トップランナーには、半導体で使用かもしれない(使用されている?)技術が多くありますね。もっと国内で企業同士の壁がなくなっていけば、もっといいものが作れるのでは思ってしまいます。(2009/02/15)

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