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真の観光“開国”に必要なもの

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2009年2月17日(火)

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目の前の課題は、古い枠組みでは捉えきれない

 昨年11月にスタートした本連載も、いよいよ最終回を迎える。我々は本連載の執筆に当たり、様々な関係者へのインタビューや、知見を持つ方々との意見交換を行ってきた。同時に、我々も現在進行形で考え続けてきた。

 一方で、現状をより正確に把握するために、独自の活動も行ってきた。「観光カリスマ塾」への参加や、訪日外国人観光客と日々接する関係者による座談会の開催、そして、本連載で毎回行ってきたWebアンケートなどである。

 本連載は、インバウンドを考えるものとして開始した。しかし、様々な人々と交流しながら筆を進めていくうちに、目の前にある課題は、インバウンドや観光や地域振興といった既存の概念だけで、捉えきれるものではないのではないか、と考えるようになっていった。

 最終回は、今までお伝えしなかった活動についても紹介しながら、本連載全体を振り返り、課題を整理していきたい。

2人の観光カリスマ

 「観光カリスマ百選」というものをご存じだろうか。これは、観光庁発足の3年前、観光において功績のある方々を、「観光カリスマ」として全国から100人選出したものである。

 そして、その観光カリスマを塾長として、実際に活躍されている現場で開催されるのが、観光カリスマ塾だ。年間10回程度開催されているカリスマ塾は、回によってスケジュールも内容も異なるが、参加者は開催地までの往復の交通費と、宿泊や体験に必要な費用を負担するだけで、誰でも参加できる。

 我々は、同時期に開催された2つの観光カリスマ塾に参加をした。1つは、北海道弟子屈町(てしかがちょう)、もう1つは、兵庫県有馬温泉で開催されたものである。

(1) 北海道弟子屈町

 ここでの塾長は、スイスのツェルマットに住む山田桂一郎氏である。山田氏は、観光先進国スイスで、現役のガイドを務めるかたわら、日本の観光振興のために度々帰国し、個別の地域の支援を行っている。今回の観光カリスマ塾の舞台となった弟子屈町も、その1つだ。

 2泊3日にわたる観光カリスマ塾は、塾長の講義、JTB清水愼一常務による特別講義、弟子屈町内でのエコツアー、そして、チームに分かれてのワークショップと非常に充実したものだった。

 舞台となった弟子屈町は、世界屈指の透明度を誇る摩周湖を擁し、今なお太古の姿を残す原生林に抱かれた自然豊かな温泉地だ。バブル全盛期には、「霧の摩周湖」めがけて団体客が押し寄せ、あの有名なお土産「木彫りの熊」が飛ぶように売れたそうだ。

 弟子屈町は、バブルが終焉を迎え20年余りが経過した今でも、その後の衰退から復活できていない。そういった意味で、多くの国内観光地の典型である。しかし一方で、観光カリスマ塾の開催地となり、官民を挙げて復活を目指した活動を精力的に推し進めている点においては、今後の国内観光地復活のベンチマークとなる地域ではないだろうか。

 講義は、ツェルマットでの取り組みや国内各地での事例を交えながら、地域の自立の大切さに始まり、交通アクセスが向上した土地ほど通過客が増え地盤沈下している点や、スイスと京都の類似性、リピート率を上げる方法、エコツーリズムのあり方、など多岐にわたった。中でも、リピート率を上げる方法として紹介された、ツェルマットの事例は印象的である。ツェルマットの観光ガイドは、顧客に異なる季節の話を積極的に伝える。冬山を見せながら、春の花畑を想像させ、リピート心をくすぐるのだ。これは、どこの地域でもすぐに使えるリピート率向上法だろう。

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