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【日本を救う小さなトップランナー】
鶴見精機(海洋観測装置の製造・販売)

水を見つめる観測の職人

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2009年2月18日(水)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年6月18日号より

1928年の創業以来、海洋観測装置で世界のトップを走り続ける。
水温など精緻な測定を必要とする先端的な研究を、陰から支えてきた。
海洋から河川、そして最近は大気へと観測の領域を広げつつある。

(蛯谷 敏)

海・陸・空と事業を広げてきた鶴見精機の岩宮浩社長と塩分測定装置

海・陸・空と事業を広げてきた鶴見精機の岩宮浩社長と塩分測定装置 (写真:的野 弘路)

 世の中に存在するあらゆるものの研究は、実際の姿を正確に測定することから始まる。鶴見精機は、1928年の創業から一貫して海・陸・空にまつわる「水」の観測装置の開発を通じて、海や河川の研究を陰から支えてきた。

 「海水の温度は何度か。海水中に、一体どんな物質が混じっているのか」。潮流が気象に与える影響の研究、環境汚染の実態の把握、漁業関連ビジネスなど、各方面で海水の分析に対するニーズは高まっている。

 鶴見精機の代表的な製品である海洋観測装置は、海中の水温を誤差0.02度で正確に測る。塩分濃度、水深、海水中の音速などのデータも同時に収集。さらに、水質汚染の目安となるクロロフィルの濃度の測定装置など、特定の物質を検出するための装置も数多く開発してきた。

センサー部の長さは約50cm

センサー部の長さは約50cm (写真:的野 弘路)

 その中でも、同社が99年に発売した海洋観測装置「XCTDシステム」は、「世界市場でのシェアが100%」と岩宮浩社長が胸を張る製品だ。航行する船舶から、筒形をした長さ50cmほどの「プローブ」と呼ぶセンサーを海洋に投下し、水温や塩分濃度の変化をリアルタイムで測る。

 ほかにも、船舶上から波の高さを測定する「波高計」、海水や海底生物の採集装置など、海洋に関する様々なデータを集めるのに必要な装置の開発を続けてきた。海洋研究開発機構の有人潜水調査船「しんかい6500」にも、鶴見精機の超音波流向流速計などが採用された。海洋学において、同社の観測装置はもはや不可欠な存在だ。

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