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【日本を救う小さなトップランナー】
日本フィルム(ゴミ袋の製造・販売)

成熟商品もヒット商品に

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2009年2月19日(木)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年6月25日号より

労働災害を防ぐグリップ付きゴミ袋を開発、自治体での採用が相次ぐ。
成熟商品でもアイデア1つでヒット商品になり得ることを証明した。
「モノ作りの現場は街の中」。根底に流れるのは独自の開発哲学である

(篠原 匡)

 東京都調布市――。燃えるゴミの回収日である月曜日の朝、家々の玄関の前に出されたゴミ袋を眺めると、ひらひらとした出っ張りが袋の底についていた。ゴミを集める担当者は、この“ひらひら”をつかんでは収集車にゴミ袋を放り込んでいく。

 ここ数年、自治体が指定するゴミ袋の底にひらひら(グリップ)がついた袋が増えている。このグリップ付きのゴミ袋を製造している企業が日本フィルムだ。売上高は約21億円(2006年9月期)。自治体指定の分別ゴミ袋でトップ級のシェアを誇る。

自治体指定のゴミ袋ではトップ級

 あらかじめ指定したゴミ袋以外、使用してはならないと決めている自治体は全国に900ほどある。そのうち約230の自治体が同社のグリップ付きゴミ袋を採用している。ゴミと一緒に捨てられてしまうゴミ袋。安価な中国製品も多く、他社と差別化できるのは価格だけと言っても過言ではない。

 極めつきの成熟商品。その中で、同社がシェアを伸ばしているのはなぜか。そのカギはひらひらにあった。

 日本フィルムがグリップ付きゴミ袋の開発に乗り出したのは1991年のこと。地元の清掃工場の所長が、ガラス瓶の破片を持って、田北一彦社長のところに訪ねてきた。「燃えるゴミに混入したガラスの破片で作業員がケガをするが、何とかならないだろうか」――。そんな相談だった。

ゴミ収集作業を丹念に観察

 相談を受けたものの、田北社長に特に妙案があるわけでもない。「我々にできることがあるかな」。そう思っていた田北社長はある日、市役所を訪ねた。すると、ゴミ収集の職員が、市役所で生ゴミをぶちまけている現場に出くわした。燃えるゴミに危険物が入っていたことへの抗議の行動だった。

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