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【日本を救う小さなトップランナー】
西日本流体技研(実験用水槽の製造・販売)

小型水槽で船型開発を効率化

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2009年2月23日(月)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年7月9日号より

推進性能が高い船型を効率的に開発できる小型の水槽を製造・販売する。
自前の船型開発設備を持てなかった中小造船所が相次いで導入。
造船の生産性を大幅に引き上げ、足元の建造ラッシュを陰ながら支える。

(永井 央紀)

 グローバル経済の物流を支える海運業界。今や資源・エネルギーからコンテナに至るまで輸送船が不足しており、新船の建造が急ピッチで進められている。その状況は船の建造に必要な船台が「どこもかしこも数年先まで予約で埋まっている」と、悲鳴が聞こえるほど。そんな中で、造船業を陰ながら支えている装置があるという。

 回流水槽――。推進性能の高い船型を開発するために使う水槽だ。水槽の両端をパイプでつないで水を循環させ、水槽内に人工水流を発生させる。そこに船の模型を固定して浮かべ、その形の船が航行する際に受ける水や波の抵抗を測定し、航行可能速度や燃費効率を推定する。運ぶ荷物や航路に合わせて、より推進効率の良い船型を導き出すために使われる。この回流水槽で国内シェア6割を誇るのが、造船の町、長崎県佐世保市にある西日本流体技研だ。

松井志郎社長は回流水槽を使った多角化にも熱心だ

秒速2mの水流に浮かべた船型模型。松井志郎社長は回流水槽を使った多角化にも熱心だ (写真:西島 善和)

 西日本流体技研は1979年8月に設立された。地元の造船会社である佐世保重工業が経営危機に陥った際、研究部門にいた松井志郎社長ら7人のチームが独立して発足。実質的なリーダーだった小倉理一氏(故人)が知人の経営者に頼み込んで設立資金を出してもらい、佐世保重工業時代からの研究テーマであった回流水槽を翌80年に完成させた。

 当時、船型開発には、もっぱら曳航水槽と呼ばれる水槽が使われていた。これは長さ100m以上ある大型の水槽で、浮かべた模型を実際に引っ張って前に進めて、水の抵抗や水流の変化を分析する装置だ。

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