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危機をチャンスに変える「楽しむ心」

2009年2月21日(土)

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子の曰く、これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。 【論語講義:『雍也第六 20』】

 子供たちがキャッキャッと携帯型ゲーム機の遊びに没頭している。そろそろカミナリが落ちる予感がするなァ…。

 「何時だと思っているの! 早く片づけて、もう寝なさい!…宿題は終わったの?」

 子供たちは反論をわめき立てているけれど、母親に勝てるわけはない。君たちのお父さんも、子供の頃には母親には反論した。けれども、母親に勝つのは無理だったよ――。

「楽しむ」ことは責任の放棄?

 母親が子供たちを叱りつけるのは、わが家でのいつもの光景です。父親も昔は“男の子”でしたから、子供たちの気持ちはよく分かります。いろいろなことをやって、いろいろと失敗もしました。それは何より、楽しかったからです。母はそんな私に「わきまえることを覚えなさい」と、口を酸っぱくして言ったものです。

 大人になるにつれ、「やらなければいけない」ことを覚え、勉強や仕事と比べて「楽しむ」ことは、まるで責任を放棄するようなことであるかのような感覚にさえなってしまいます。

 「苦労はお金を出してでも買え」と偉い人たちは言います。確かに快楽だけを求めていたら、成長はできそうにもありません。人生は楽しいことだけではない――。そのことを深く理解するようになることが大人になることだと、私たちは思っています。

前回の英文記事※1をご参照ください。

私が出合った座右の銘とは

 ただ、大人になってからも楽しみは発見できるのです。私にとっての楽しみは意外なところにありました。それは『論語』です。

 青年の頃、論語の中に楽しみを見つけることができるなどと言われたとしても、まず、相手にしていなかったはずです。ところが、渋沢栄一の研究を進めるうちに、まさに我が意を得たり、という言葉に出合いました。

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