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【日本を救う小さなトップランナー】
明大(織物の請負生産)

30年越しで四軸織物を実現

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2009年2月27日(金)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年8月20日号より

繊維を縦横に加え斜めに織り込む四軸織機を世界で初めて実用化する。
先代社長の教えを守り、技術力で他社より抜きんでた製品を作ってきた。
スポーツ用品から宇宙開発の素材まで、織れないものはないと豪語する。

(江村 英哲)

 衣服や布団などの日用品から、自動車の外装や宇宙船の素材まで、織物は様々な場面で活躍している。日常的に我々が目にする織物は、縦糸と横糸が十字を描くように二軸で織られる。この二軸織物は縦横への引っ張りには強いが、斜め方向に引っ張られると形状が安定しない。

 織物の強度を増すためには、縦横軸に加え、斜め方向に糸を織り込めばよい。そうすれば、どの方向へ引っ張られても形状は安定し、引き裂きに対する強度も二軸織物の2倍以上となる。しかし、手作業ならともかく、以前は機械で四軸織物を生産する技術はどこにもなかった。

兄弟で開発してきた四軸織物を手にする小河原通弘社長(写真右)と小河原一正専務

兄弟で開発してきた四軸織物を手にする小河原通弘社長(写真右)と小河原一正専務 (写真:沖松 岩生)

 その四軸織物を製造できる織機を世界で初めて実用化した会社が岡山県倉敷市にある。売上高4億円(2006年12月期)の中小企業、明大だ。「四軸織物はテントや宇宙服の新しい素材となるだけでなく、建物の柱や壁に張りつければ耐震強度を上げることもできる」と小河原通弘社長は話す。

 同社の主な事業は織物の請負生産。顧客の要望に応じて、繊維を織物に加工し、加工賃を受け取る。もともと織機のメーカーではないため、既存の織機を独自に改造して四軸織機を組み上げた。改造に必要な部品の生産や、その発注用の図面の作製などは、外部に委託している。

 四軸織物がスポーツ用品などに採用され始めたここ数年、業績は好調に推移している。2006年12月期の売上高は3年前の3億3600万円から21%増えた。四軸織機などの開発費がかさんだが、売上高の伸びでカバーし、黒字を確保している。

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機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長