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【日本を救う小さなトップランナー】
industria(金属片などのろ過装置の製造・販売)

水流操りフィルター不要に

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2009年2月25日(水)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年7月23日号より

フィルターを使わずに、金属片などをろ過する装置を5年前に開発。
自動車メーカーからの受注をきっかけに、世界で6000社に納入した。
開発前は潰れかけていた会社を救ったのは、熟練工の発想だった。

(白壁 達久)

 日本が世界に誇るモノ作りの技術。中でも、最も重要な工程の1つと言えるのが、工作機械を使った金属加工だ。その工程で必ず出てくるのが、不要な金属片や金属粉である。

 金属加工では摩擦熱の発生を抑えるために、切削工具などと素材に水を噴射することが多い。多くの工場で、その水は循環させて使っている。水を再使用するには、金属片などをあらかじめ取り除かなければならない。そのため、水を回収する水路にフィルターを取りつけるのが一般的だった。

 金属粉は微細なものであれば、大きさがマイクロメートル(マイクロは100万分の1)単位となり、高価なフィルターを購入する必要があった。しかしフィルターとて万能ではない。金属片などの排出量が一定量を超えれば、フィルターの目が詰まってしまう。以前は目詰まりのたびにフィルターを交換する必要があったので、その分、手間とカネがかかっていた。

「フィルスター」を手に持つindustriaの高橋一彰社長。本社横の工場では、熟練工が腕を振るう

「フィルスター」を手に持つindustriaの高橋一彰社長。本社横の工場では、熟練工が腕を振るう (写真:山西 英二)

 埼玉県入間市に本社を置く精密機械メーカーindustria(インダストリア)は、こうした生産現場の状況を見て、フィルターのないろ過装置「FILSTAR(フィルスター)」を開発した。フィルスターはポンプで水を回転させ、金属片などを遠心力で分離し、装置の底に沈殿させる。「10マイクロメートルの微細な金属粉も最大98%除去できる」と高橋一彰社長は言う。

 ポンプによって水が送り込まれるフィルスター内の筒は、下部になるほど径が小さくなっている。筒の中の水は、回転しながら下部に向かう。径が小さくなるにつれて水の回転数が増し、より強く力が働く。金属片などは、筒の内壁に押しつけられ、やがて自重で沈んでいく。

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