• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

成果主義をやめたら会社が伸びた

1万8000人がこのベンチャーを希望するわけ(その2)

  • 永禮 弘之,瀬川 明秀

バックナンバー

2009年3月2日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 モバイル広告という急成長市場で躍進するベンチャー企業。会社説明会には学生が1万8000人以上集まると言います。給与など待遇面が比較的いいこともありますが、“就職氷河期に経験した大企業のひどい仕打ち”を反面教師に、証券会社出身の増永社長は「サービス残業・ノルマ・競争なし」などのユニークな経営を打ち出しています。それゆえに人気で、競争率約1000倍にも上ります。採用面接は2カ月間にも及ぶほど厳しいのですが、「それでも入りたい会社」だそうです。


NBO: 最後の面接では2時間かけているそうですが、何をチェックしているんですか?

「利他の心」と「物事を突き詰める力」が大事

増永: 2つのことを見ます。

 1つは、その人が他人に貢献する気持ちを持っているかどうか。P・F・ドラッカーが言っているように「知識労働者の仕事は、人に貢献して初めて仕事」になります。独断的な方に“仕事”はできないからです。

永禮(ながれ): 今の学生は成長志向が強くて、「御社に入れば成長できると思う」という志望動機をよく挙げるようですが・・・。

増永社長

増永 寛之(ますなが・ひろゆき)氏
ライブレボリューション代表取締役社長
1974年生まれ 奈良県出身。早稲田大学大学院商学研究科修了。「宇宙一の企業を創る」― 2000年8月、株式会社ライブレボリューションの代表取締役社長に就任。読者数18万人を超える経営者向けメールマガジン『プレジデントビジョン』の発行者。著書に『宇宙一愛される経営』(総合法令出版)、『プレジデントビジョ ン 起業への情熱』(アーク出版)などがある

増永: でも、世の中の大半の会社は、「あなた個人の成長には関心がない」んですよね。

永禮: そうですね。

増永: そうではなく、会社は、「あなたの成長が会社に役立つのか」「あなたの成長がお客様に役立つのか」に興味がある。だから「自分が成長した結果お客様に役立ちます」ではなく「このお客様の役に立つには、今自分も成長しなければいけない」と考える人が僕らの会社には望ましいのです。

 甲子園に出場する高校生も、「僕がプロになるため」と考える人は多いと思いますが、「学校の友達を喜ばせたい」「このチームメートを甲子園に連れていきたい」と真剣に考えられる人がいいですね。

 もう1つは「物事を突き詰める力」を持っているかどうかです。「これは僕がやりたいことじゃないから、適当にやろう」と考えるのではなく、「与えられたからにはトップを取るまで究めよう」と考えられる人を探しています。そういう人は、自分でミッションを突き詰めます。だから、人から教えてもらおうとは思わない。他人からやらされていると思うこともない。

永禮: サンプル数が十分ではないので正確には言えないんですけれど、今の若い人は、目の前の仕事が面白いか面白くないか、自分の成長にすぐにつながるかどうかで、仕事にすぐ見切りをつける傾向があるようです。「同期のAさんは華やかな仕事をしているのに、なんで俺は、面白くもない仕事をしているのか」と焦る人たちもいるでしょう。そういう人たちはどう導いていけばいいのでしょうね。

増永: 分かります。だから、そうした問題が起きないような仕組みにするんです。うちの場合は、営業とか、技術とか、サポートとか、職種による給料差はないし、職種による出世コースもない。だから社員は自分の処遇で焦る必要はないんです。

永禮: 一律に扱われても、別にサボるようにならないし、仕事の評価に対する不満も感じないのはどうしてなのでしょう。事業家を志すような人を採らないなど、採用段階で“担保”されているからですか・・・。

成果主義をやめたら仕事の生産性と業績が伸びた

増永: だと思います。実は、2005年4月までは個人別の成果主義を採用していたんですが、結局、やめました。当時は「何で営業はインセンティブがつくのにデザイナー、経理はつかないの」と混乱していましたね。よくよく考えてみると、仕事ってすべてどの部門も連携しているんです。だから、会社が個人の成果を測ることは、全部やめることにしました。

永禮: すべての人が同じ給料なんですか?

コメント5件コメント/レビュー

3年間で従業員が増えていないとは離職率がすごそうですね。離職率の高い会社で良い会社とは到底思えませんが、そうでない人もいるでしょう。会社の色に染まるひととかなら。辞めたのはほとんど中途採用者のようですが、これは新卒でないと会社の色に染まらないからでしょう。タイトルの「成果主義を止めた」というのも成果を出すのが管理職から従業員に委譲しただけで管理職の責任放棄のようにも思えますね。実験的な会社としては面白いですね。(2009/03/02)

「強い会社は社員が偉い」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

3年間で従業員が増えていないとは離職率がすごそうですね。離職率の高い会社で良い会社とは到底思えませんが、そうでない人もいるでしょう。会社の色に染まるひととかなら。辞めたのはほとんど中途採用者のようですが、これは新卒でないと会社の色に染まらないからでしょう。タイトルの「成果主義を止めた」というのも成果を出すのが管理職から従業員に委譲しただけで管理職の責任放棄のようにも思えますね。実験的な会社としては面白いですね。(2009/03/02)

 かなり理想的な会社だと思います。新卒しか残らないということは、かなり一般の企業とはかけ離れている理念を持っているのかとは思いますが、年俸制でも残業代を払うといったような法律をしっかり守っている点を考えると、ただ単に会社の考えと退社された方の考えが合わなかっただけなのだろうな、と思います。 こういう会社が増えてくれると本当にうれしいですね。就職の団塊でマッチングが完璧なら、転職を考えなくていいですしね。特に大企業でうまくやれる人は求めていないということは、就職活動に苦労している人でも入れる可能性があるということですから。もっとこういうベンチャーが増えて欲しいですね。(2009/03/02)

任天堂の岩田社長も、日経ビジネス誌上でこう語っています。「だって会社って、大半の人は仕事を選べないんですよ。仕事を選べない人を相手に、結果で責任を取らせてどうするのよって思いますから。」 業績が現在どうなっているかは明白ですね。(2009/03/02)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長