• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【日本を救う小さなトップランナー】
北日本精機(極小ベアリングの製造・販売)

北の大地から極小を世界へ

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2009年3月13日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年11月19日より

製造業としては“僻地”にある北海道芦別市で、ハイテク精密部品を作る。
商社出身の社長は衰退した炭鉱の町で世界シェア7割のメーカーを育てた。
在庫をあえて大量に抱え、世界からの発注にジャスト・イン・タイムで応える。

(江村 英哲)

 50円玉の真ん中に開いている直径約5mmほどの穴。そこにすっぽりと収まるほど小さなベアリングを作る会社が、人口1万8000人ほどの北海道芦別市にある。北日本精機。かつて炭鉱の町だったこの地に1969年に設立され、特殊な極小ベアリングで世界シェア7割を誇るまでに育った。

 2007年3月期の売上高は84億7192万円。経常利益は7億8800万円と、売上高経常利益率が9%を超える。大手ベアリングメーカーの利益率は一般に8%程度なので、それを上回る収益力を備えている。

 ベアリングとは機械の回転部分を支える「軸受け」のこと。1分間に20万回転もするこの部品は、摩擦によるエネルギーロスを極限まで軽減するために厳しい精度と耐久性が求められる。

24時間稼働している自動製造装置の前で、小径ベアリングを手にする小林英一社長

24時間稼働している自動製造装置の前で、小径ベアリングを手にする小林英一社長

 北日本精機が手がける極小ベアリングはハードディスク駆動装置のようなハイテク製品をはじめ、医療機器など精密部品に幅広く使用されている。その品質の高さや性能は世界中に知られており、国内よりも海外での販売の比重が大きい。「北海道の田舎町にあって、海外での売上高が6割を超える」と小林英一社長は話す。

 ベアリングは基礎技術が既に完成した部品だという。新製品の開発で他社との違いを出すのは難しい。そのため、大量生産、安定供給によるコストダウンができる企業でなければ生き残れない。国内には自動車向けにベアリングを大量生産する大手メーカーが数社、存在する。こうした中でも、北日本精機が強さを発揮できるのはなぜか。

あえて在庫を持ち顧客に対応

 「大手は採算性を無視してまで極小ベアリング市場に参入しない」と小林社長は話す。極小ベアリングは医療機器などに多品種少量で使用されるため、需要が安定していない。1000個単位の小ロットで生産するには手間がかかることから、大手メーカーは敬遠する。そこにニッチ市場があった。

コメント0

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「絶対これしかありません」というプランが出てきたら、通しません。

鈴木 純 帝人社長