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【日本を救う小さなトップランナー】
ナック・ケイ・エス(カーブミラーの製造)

死角にこそ事業機会あり

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バックナンバー

2009年3月10日(火)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年10月8日より

見通しの悪い交差点などに安全対策として設置する道路反射鏡。
ナック・ケイ・エスは同製品の国内シェアで4割を占める。
独自の販売網と生産体制が顧客ニーズをとらえた商品開発を支えている。

(蛯谷 敏)

 見通しの悪い交差点、駐車場、コンビニエンスストアの店内…。思わぬ死角によって発生する事故や犯罪を防ぐため、反射鏡(カーブミラー)は生活の様々な場面で利用されている。

 福井市に本社を置くナック・ケイ・エスは、反射鏡の中でも道路向けの用途において国内シェア40%を誇る。建造物や設置物によってできる死角をいかに減らすか。同社は一貫してこのテーマを追求してきた。

 カーブミラーの構造は、至ってシンプルだ。鏡の材料となるアクリルやステンレス、ガラス素材を、特殊な装置を使って凸面に緩やかに曲げていく。それをバックプレートと呼ぶ平板に張り合わせ、雨や汚れを避けるためのフードとなるツバをかぶせる。後は支柱に取りつけて完成だ。ナックは道路反射鏡に関連する部材をすべて内製化している。

 カーブミラーの製造で最も重要なポイントは、ミラー表面のカーブをいかに正確に仕上げるかにある。この作業に、ナックは「真空成型」と呼ばれる技術を使っている。

 真空成型とはその名の通り、真空状態下で発生する圧力を利用して、素材を変形させる技術だ。具体的には次のような手順でミラーにカーブをつけていく。

顧客の細かい要望に応えるため、カーブミラーの製造装置もすべて自前で開発した

顧客の細かい要望に応えるため、カーブミラーの製造装置もすべて自前で開発した (写真:的野 弘路)

 まず、鏡の素材を、右の写真のような特殊な製造装置の上に載せる。製造装置は下向きにくぼんでおり、その上に蓋をかぶせるような形で鏡の素材を置く。

 その後、この素材の上に蓋をかぶせて密閉し、変形しやすくするために一定温度で加熱する。素材が柔らかくなったところで、くぼみの部分を一気に真空状態にする。すると、製造装置と蓋に挟まれていた素材は、くぼみに沿うように変形し、カーブが出来上がる。

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山崎 悦次 山崎金属工業社長