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【日本を救う小さなトップランナー】
ルミカ(夜釣り用ウキ発光体の製造・販売)

挑戦心で灯した化学の光

2009年3月12日(木)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年11月5日より

夜釣りで使うウキ向け発光体や光るスティックで圧倒的なシェアを誇る。
奇策も駆使した粘り強い交渉で、米国の原料メーカーから独占契約を獲得。
熱や火花を発しない化学発光体の利点を生かし、新たな用途を拡大する。

(坂田 亮太郎)

 コンサート会場で観客が手に持って振るスティック型のライトは、イベントを盛り上げるための定番アイテムと言える。お祭りの出店やアミューズメント施設でも、光るブレスレットやスティックは子供の人気商品だ。

 火を使わず、電池も要らない光の正体はケミカルライトと呼ばれるもの。「シュウ酸エステル」という液状の発光物質に、活性化剤などを混ぜると化学反応で光り出す。熱や火花を発しない光源であるため安全性が高く、混ぜ合わせる物質を調節すれば色や明るさも変えられる。

スティック型ライトを持つ原田士郎社長。手前の光る花は披露宴会場で人気

スティック型ライトを持つ原田士郎社長。手前の光る花は披露宴会場で人気 (写真:髙口 裕次郎)

 このケミカルライトを使った様々な製品を企画・製造・販売しているのが、玄界灘に面した福岡県古賀市に本社を置くルミカだ。夜釣り用のウキ向けでは約 70%という圧倒的な国内シェアを誇る。およそ30年前の1979年、原田士郎社長が日本化学発光として設立した(2001年にルミカに社名変更)。

 2007年1月期の連結売上高は17億2812万円、純利益は1億円弱。今期は営業員を増やしたことなどが奏功し、「売り上げは20億円を超えそう」と原田社長は笑みを浮かべる。

売ってくれないなら「買う」

 直近の業績は順調そのもののルミカだが、その歴史は波瀾万丈だった。

 地元の九州工業大学を卒業後、原田社長は耐火物の専門商社に勤めた。新しいことにチャレンジするのが好きな原田社長は、アイデアが浮かぶたびに新規事業を提案したという。だが、周囲の反応は冷ややかだった。

 「現状維持しか考えていない会社に将来はない」。そう考えた原田社長は社会人10年目の1977年、独立を決意した。33歳、妻と3人の子供を抱えての“脱サラ”だった。

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