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「“産業革命”が起きるんです」
鈴木修・スズキ会長兼社長インタビュー(その2)

  • 鈴木 修,瀬川 明秀

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2009年3月9日(月)

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 鈴木修・スズキ会長兼社長は言った。
 「今は最悪なんです」
 この状況は一体いつまで続くのか。
 「5年間はかかるな」

 克服でききれば、よりたくましくなるが、波にのみ込まれると成長が止まる。最悪の場合、経営危機だ。

 世界の大企業、ゼネラル・モーターズ(GM)でさえもそうだった。

 自動車産業に何が起きる。


 ―― 前回は、世界同時不況についてお伺いしました。今回は自動車産業について。「世界の大企業」と言われたGMが資金難に陥りました。鈴木会長が28年前、おっしゃった言葉に「GMは鯨 スズキは小さな蚊」があります。やはり、巨大な鯨は空を飛べなかったんですね。

GMは鯨 スズキは小さな蚊

 鈴木修会長兼社長(以下 鈴木会長) あのね。この言葉については、いくつかの説明がいるんです。

写真、鈴木修会長

鈴木修会長 (写真:大西 成明)

 まず、28年前の1981年、スズキはGMと業務提携をしました。小型車の開発や生産を手伝ってほしいと申し込まれたからです。

 私は社長になって3年目。記者会見の場で「スズキはGMにのみ込まれるのでは」という記者たちの失礼な質問(笑)に対して、こう答えたのです。

 「GMは大きな鯨です。一方、スズキはメダカよりも小さな蚊。メダカならば鯨にのみ込まれてしまうかもしれませんが、小さな蚊なら、いざという時には空高く舞い上がり、飛んでいくことができます」

 世界一の自動車メーカーと、日本最後尾にいた自動車メーカーとの提携だけに、世間の方々が、のみ込まれて、スズキがなくなるかも、と考えるのは、まぁ無理はない。それでも、提携は提携だし、対等パートナーだという気持ちが、失礼な質問もあり、その場では強かったんです。

 だけどね、当時の気持ちは、やはり、対等のパートナーではない(笑)。

 うちは“下請け”だったんです。GMがうちのクルマを認めてくれたから、一生懸命頑張ろうと、いいものを造って差し上げなきゃいかんという気持ちだったんですよ。

 GMのクルマなら、よし、お前が頼むなら造ってやるぞという発想じゃなくて、いいものを造って認めてもらいたいという気持ち。下請けさんってみんなそうなんです。クルマの造り方を教えてもらったと。

コメント6件コメント/レビュー

卓見だと思います。エルピーダ坂本社長の「将来的に世界で生き残るDRAMメーカーは2社」とも通じます。これだけ情報・人・金・物の流通が国境を自由に越える時代に、そんなに企業の数は要らないということでしょう。新興国発の低コスト企業がどんどん出てくる中、先進国の高コスト企業は、なおのこと要りません。"産業革命"というより、大量生産・消費に頼らない"社会革命"が必要でしょうね。(2009/03/15)

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卓見だと思います。エルピーダ坂本社長の「将来的に世界で生き残るDRAMメーカーは2社」とも通じます。これだけ情報・人・金・物の流通が国境を自由に越える時代に、そんなに企業の数は要らないということでしょう。新興国発の低コスト企業がどんどん出てくる中、先進国の高コスト企業は、なおのこと要りません。"産業革命"というより、大量生産・消費に頼らない"社会革命"が必要でしょうね。(2009/03/15)

この記事を読んで,すぐれたリーダが今ほど必要な時は無いと実感する。世紀的困難に直面した今,危機管理能力のあるリーダが求められる。そしてそんなリーダが一番必要なのは政府である。国民としての不幸を感じる。(2009/03/10)

少しぼんやりと読むと,世界全体の未来の在り様を語られているようで空恐ろしい。過去には石炭産業,造船業電子計算機産業(?)あたりがあるいは消え,あるいは縮小変貌し,あるいは逆に世界に君臨(??)した。その選択は国家が産業を選択をして淘汰または保護した。21世紀にあって,自動車産業はどうか?その他の産業はどうするのか?政治が強力に先導して国運を興隆しなければならないはずの時期である。「技術立国」とか「ものづくり大国」とかの掛け声は聞こえる。だが,具体的なイメージと強力・厳密な推進プランが見えてこない。世紀級の国難に際して「危機を知る」リーダーを持つか持たないかがこれほど幸・不幸を決める時節は無いと思い知らされた。(2009/03/10)

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