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「現場にはお金が落ちています」
鈴木修・スズキ会長兼社長 インタビュー(その3)

  • 鈴木 修,瀬川 明秀

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2009年3月16日(月)

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 うちは製造業だから、こういう減産の時に、現場だけを犠牲にしてはいけません。コスト削減なども製造現場や取引先に一方的に求めるのではありません。私も幹部も間接部門も全員が犠牲にならなければならない。

 現状は厳しいが、(人生)厳しいと言っていいのは哲学者だけ。私の仕事、みんなが追究しなければならないのは、どう厳しいのか。できるかできないかです。

 素直にみんなに報告してください。素直に見てください。現場だけではなく仕事場には“お金”が落ちています。


 ―― 1回目の「今は“最悪”なんです」では経済のお話、前回の「“産業革命”が起きるんです」では自動車産業全体のお話、そして、今回はスズキのマネジメントについてです。

 限られた時間ゆえ、「工場にはお金が落ちている」の精神について、伺いたいと思います。2月上旬に発表した業績に触れながら、お話を進めます・・・。

厳しいが、厳しいと言っていいのは哲学者だけ

 鈴木修会長兼社長(以下 鈴木会長) 同業他社ほど業績が落ち込まなかったのはたまたまに過ぎません。

 欧米などの先進市場に打って出られなかったからインドで事業を展開してきた。それが今になって幸いしたに過ぎない。インドでも2008年11月には売り上げが落ち込んだが、政府が適切な対策をしてくれて翌12月には市場が持ち直した。

 国内では当社は軽自動車を中心に事業展開しているが、軽自動車の市場は大きく落ち込まなかった。

 この2月、スズキは2008年4月~12月の9カ月累計の業績を発表しました。

 売上高は前年同期比9.5%減の2兆3347億円、営業利益は同43.2%減の665億円、純利益は同68.0%減の216億円。この結果を踏まえて、通期(2008年4~2009年3月)の業績予想を、2008年10月に続き再び下方修正しました。

 売上高は前年度比14.3%減の3兆円、営業利益は同55.2%減の670億円、純利益は同72.6%減の220億円。同業他社が赤字を計上する中で、スズキは通期黒字を維持しました。


 ―― あと、1回目に触れましたが、在庫削減の指示も2007年頃前半、通期で1000億円に迫る金額であることも下支えになった。

写真、鈴木修会長

鈴木修会長 (写真:大西 成明)

 鈴木会長 だが需要減退傾向はまだ止まってない。通期の生産台数を、2008年10月に発表した計画より15万台少ない246万9000台に修正せざるを得ないだろう。

 最近ね、経営会議では“弁解”“言い訳”が多いんだ。

 販売部門は「販売は大変厳しい」と言う。「実はヨーロッパはいいと思っていたのですが、フタを開けてみると大変厳しいです」とかね。生産部門は生産部門で「生産は厳しいです」と言う。

 それで、僕が、つい言ってしまうんだよ。

 「おい、ちょっとみんな。君たちは、言葉遣い、正しい日本語を知らないのではないか。ちゃんと直しなさい」

 なぜ、販売は「クルマが売れません」と正直に言わないんですか。生産も「厳しい」ではないでしょ。「販売部門がちゃんと売らないから、生産能力が余っている。だから困っています」と素直に言ったらどうだ、と。

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