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【日本を救う小さなトップランナー】
朝日レントゲン工業(歯科用レントゲン撮影装置の製造)

顧客ニーズを技術に写す

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2009年3月18日(水)

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 世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。

 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
(注)内容はすべて雑誌掲載時のものです。

* * *

2007年12月17日号より

歯科用レントゲン撮影装置の国内生産台数で約50%のシェアを握る。
一時は倒産寸前にまで追い込まれながら、社員一丸となって乗り越えた。
画像の精細化など、自社開発の技術を武器に世界市場を目指す。

(久川 桃子)

 歯科クリニックで受診すると、虫歯の進行度合いなどを詳しく見るためにレントゲンを撮ることが多い。かつては、フィルムを口の中に入れ、手で押さえてレントゲン撮影していたが、今では歯の全体をぐるりとデジタル撮影する「パノラマ」型が主流となっている。さらに精密な検査をするために、多面的に撮った画像をコンピューターで再構成するCT(コンピューター断層撮影装置)も普及しつつある。

 朝日レントゲン工業は1956年の設立以来、そんな歯科用レントゲンの進化とともに歩み、輸出を含めた歯科用レントゲンの国内生産台数でシェアトップを握る企業だ。2007年6月期の売上高は約44億円、経常利益は2億5000万円。売上高は前期比10%増、経常利益は2倍以上と、業績は上々だ。

 同社の製品はレントゲンの被曝量が少なく、患者への負担が軽いという特徴がある。そのうえ、他社の装置に比べてコンパクトなことから、スペースに余裕のない歯科クリニックからも支持されている。

 「朝日レントゲンの装置は重量を2トン以下に抑えられるので、2階でも床の補強なしで置けた」。同社の装置をクリニックに導入しているAICデンタルクリニック広島エステティックインプラントセンターの歯科医、鈴川雅彦代表はこう評価する。

「精細な画像で正しい診断をしようという歯科医から、大きな信頼を頂いている」と話す井野春重社長(左)

「精細な画像で正しい診断をしようという歯科医から、大きな信頼を頂いている」と話す井野春重社長(左) (写真:山田 哲也)

 ニッチ市場で安定的な業績を上げているように見えるが、社長の井野春重氏の表情は現在の業績が示すほどには明るくない。「一時は倒産寸前の状況だった」と井野氏は苦笑する。

 もともと医療用レントゲンの防護ガラスを扱っていた創業者の伊勢谷圭作氏が、歯科用レントゲンのニーズを聞きつけて会社を設立した。しかし、設立から20 年ほどは市場があまり伸びず、歯科用レントゲン装置だけでは経営が成り立たなかった。そのため、島津製作所の下請けとなり、医療用レントゲン撮影装置を製造することを事業の柱に据える時期が長く続いた。

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