• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「水ビジネス」が未来を潤す(前編)

水を巡る戦いは始まっている

  • 飯野将人,堤 孝志

バックナンバー

2009年4月2日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 前回連載からお休みが長くなってしまった。このところ筆者も本業が忙しく本連載がお留守になってしまったが、ご容赦願いたい。今回は水ビジネスについて。

あるところにあるが、ないところにはない水資源

 日本で暮らしていると、水不足を感じることはない。水道の蛇口をひねれば水が出てくるし、大抵の場合そのまま飲める。だが世界全体では水不足という。拙訳書『クリーンテック革命』でも石油に加えて今後水が貴重な資源になるとされる。

 水は地球全体で約14億立方キロメートルある。膨大に感じるが、そのほとんどは海水であり、淡水で人間に利用できる量はその1%に満たない。

出典:国土交通省土地・水資源局水資源部「平成19年版日本の水資源」

 100万人当たりの年間の水需要は2000年時点で4000キロ立方メートル(SHI and UNESCO(1999))。1人当たりでは4000立方メートルの水が必要ということだ。

 一方1人当たりの水資源量を世界平均にすると8000立方メートルとなり、世界中でならしてみると足りていることになる。しかし水資源量世界最大のカナダの国民が1人当たり9万立方メートル保有するのに対してエジプト、シンガポール、サウジアラビア、クウェートでは1000立方メートルに満たない。

 水は「あるところにはあるがないところにはない」という、偏在した状況にあるということだ(国土交通省土地・水資源局水資源部「平成19年版日本の水資源」)。

 このような国際的な資源の偏在は物理的には融通し合うことで解決できるはずだが、一口に「融通」と言っても利害や安全保障の関連性から一筋縄ではいかない。水は貴重とだが長距離を輸送するコストに見合う付加価値を見込むのが難しい資源でもある。

 水問題は地域ごとに完結した地産地消の枠組みで考えざるを得ない。

水ストレスを感じる人間

 この結果、今日約7億人が「水ストレス」を感じている。

 水ストレスとは1人当たりの最大利用可能水資源量が1700立方メートル以下の状態を指す。これはヒト1人が1年間生きてゆくのに4000立方メートル要るところ1700立方メートルしかないということだ。

 また生活スタイルの変化に伴って1人当たりの水需要は2025年には3割増の5200立方メートルに増加すると見込まれている。そして2050年には水不足に直面する人口が10億人に達すると予想されているのだ(国連開発計画=UNDP=「Human Development Report 2006」)。

出典:SHI and UNESCO (1999)

コメント3件コメント/レビュー

私は、廃水処理プラントの仕事をしている。日本にも廃水に関する多くの規制がある。にもかかわらず大手の工場等大口の廃水を出すところ以外は、殆ど廃水に関して関心がないといって良い。廃水処理に関しても当然コストが掛かることだから、うるさく言われ無い限り何もしたくないのは当然だろうが、指導すべき行政も人手不足を理由に殆ど何もしていない。小口の廃水も含めて出口で浄化をすれば、河川や沼強いては上水用の取水する所の水が綺麗になる。今は、一昔前に比べ小口の廃水浄化システムもかなり廉価でメンテナンスが簡単な物が沢山できている。水の再生、浄化にも関心を持って貰いたいと願う。(2009/04/02)

「NEXT BIG THING キャピタリストが見る新潮流」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

私は、廃水処理プラントの仕事をしている。日本にも廃水に関する多くの規制がある。にもかかわらず大手の工場等大口の廃水を出すところ以外は、殆ど廃水に関して関心がないといって良い。廃水処理に関しても当然コストが掛かることだから、うるさく言われ無い限り何もしたくないのは当然だろうが、指導すべき行政も人手不足を理由に殆ど何もしていない。小口の廃水も含めて出口で浄化をすれば、河川や沼強いては上水用の取水する所の水が綺麗になる。今は、一昔前に比べ小口の廃水浄化システムもかなり廉価でメンテナンスが簡単な物が沢山できている。水の再生、浄化にも関心を持って貰いたいと願う。(2009/04/02)

>これは、我が国が食糧を輸入から国産に全面シフトした場合、そっくりそのままこの水量が不足する可能性があるということだ。国内の工業と農業が水を奪い合うことになる。余剰水 を考えなければこういう計算になるでしょう。何かを意図して結果を導くならともかく、もっと全体を把握した計算をするべきだ。(2009/04/02)

問題なのは、技術を持っていても構想力のある人が指導者層にいない(政治家に限らず経営者でも)ので、また技術だけとられて下請け扱いされる可能性が、日本の場合高いことですね。(2009/04/02)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

変化を受け入れやすい組織体質があればビジネス上の“地殻変動”が起きた際にも、他社に半歩先んじられる。

井上 礼之 ダイキン工業会長