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第32話「つまり、使ったお金を早く回収する仕組みが必要なのです」

2009年4月15日(水)

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前回までのあらすじ

 ジェピー経理部長兼CFOの団達也は長野工場の生産工程を見直し、年間2億円の利益を上げながら、人件費を抑制する方法をジェピー役員会で提案した。ボトルネックとなっている製品の検査工程で、最も高い限界利益を得られる製品を優先的に生産するという方法だ。

 しかし、この案はジェピー社長の財部益男が考えていた案とは異なるものだった。益男はかねて自分が役員会でないがしろにされていることに腹を立てていたため、この役員会議の場で「これ以上、経営方針に口を挟むな」と達也に向かって啖呵を切ったのだった。

 益男のもとには、秘密裏にアメリカの大手電子部品会社、UEPCから接触があった。益男はこのことを社内の誰にも知らせていなかった。

ジェピー本社

 丸の内本社で会議ができるのも、残すところあと2カ月となった。新しい蒲田オフィスに移れば、家賃は3分の1以下になるし、億単位の敷金も戻ってくる。今が変革のチャンスなのだ。

 先日の益男の他愛のない反応を目の当たりにして、ジェピーの経営を益男に任すわけにはいかないと、達也は改めて確信した。

 (ジェピーを救えるのはオレしかいない――)

 だが、社員全員が達也を支持しているわけではなかった。達也自身も、そのことに薄々気づいていた。特に、達也の部下である経理部の木内や田中の様子が最近おかしいのだ。

 真理を重用したことへの反発だろう、と初めは思っていた。だが、そうではなさそうなのだ。彼らは明らかに達也を避けている。達也から話しかけても、けっして心を開こうとはしない。そして、田中の盗み聞きという“事件”が起きた。こんな状態が続くのでは、経理部が主体となった会社の変革など到底、不可能だ。

 益男との確執、部下の反目が増す中で、達也は体制を引き締めるために、役員全員を丸の内本社に集めた。

 役員会議室には、三沢常務、長野工場の金子副工場長、関山営業部長、そして経理部の細谷真理課長が集まった。真理を除く全員が執行役員だ。

「「熱血!会計物語 ~経理部長、団達也が行く」」のバックナンバー

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「第32話「つまり、使ったお金を早く回収する仕組みが必要なのです」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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