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破壊と抑圧を乗り越えた強さに学ぶもの

2009年6月13日(土)

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 ポーランドを初めて訪れる機会に恵まれました。日本の経験の相似と相違について議論する会議に出席したのです。日本人にとってポーランドはどこか遠い国に感じるでしょう。ところが、ワルシャワには中華料理店よりも日本食(スシ)料理店の方が多く、こんな外国の都市は初めてでした。

 日露戦争でポーランドにとっての強敵であったロシアに勝利したことも、日本が好意的に見られている理由の1つであるようです。また、1920~21年に日本赤十字と政府は765人のポーランド人孤児をシベリアから救済し、母国へ返しています。そのお礼として、1995年の阪神淡路大震災でトラウマ(心的外傷)を受けた日本人の子供たちが、ポーランドに招かれました。

「ビジネス」に否定的な意味を指摘する人も

 会議ではコーポレートガバナンス(企業統治)、中小企業、競争力、企業の社会責任など、幅広いテーマの発表と議論が交わされました。長年、共産圏にあったポーランド人は、資本主義がもたらした繁栄と同時に、それが抱える問題について迷いを感じているようです。

 発表者の1人は、「ビジネス」という言葉は、ポーランド語では否定的な意味があると指摘しました。日本でいう「商売」と同じニュアンスなのでしょうか。ただ、別のポーランド人はこの意見を否定。一国の中で東西の価値観が交わっていることを示す例でしょう。

前回の英文記事※1をご参照ください。

 2004年、中東欧10カ国が欧州連合(EU)に加盟しますが、ポーランドはこの中で最も人口と経済規模が大きい国です。この時期から日本の直接投資が増えて、現在、230社以上の日系企業がポーランドに拠点を置いています。トヨタ自動車のエンジン工場やシャープのLCD(液晶表示装置)工場など、製造業の生産拠点を置く会社も70社を超え、欧州のマーケットへ輸出しています。

 しかし、道路の悪さ、複雑な法制度、そして、労働組合などいろいろな課題があります。ポーランド人のビジネスマンによると、労働組合は「連帯」運動によってポーランドの独立を築いたというプライドを、依然持っているようです。このビジネスマンは「それはありがたいと思っています。でも、そろそろ退いてくれてもいいのでは…」と嘆いていました。

前回の英文記事※2をご参照ください。

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