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【第7回】「コストダウン」に注意。コスト削減したのに、キャッシュが消えた?

  • 松田 大介

  • 久次 昌彦

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2009年7月6日(月)

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 7月になってから、この半年間の経済環境の変化を振り返っていた。日経ビジネスオンラインの読者向けセミナーとして7月14日に開催される「創造的コストダウンが、あなたの会社を救う」というセミナーに登壇することになり、講演資料をまとめていたことがきっかけだった。

 振り返ると今年5月は、部品の発注が入ってきていることや、それに伴い技術者派遣の発注も少しずつ入ってきていることを、「良いニュース」としてよく聞いた時期だった。日経平均株価もこの時期から回復基調だ。部品が発注されて生産されて半製品となり、完成品メーカーにたどり着くまで、物によるが2カ月が1つの目安である。そろそろメーカーの工場の稼働状態も良くなるだろうと関係者間で話し合っていたら、先日、トヨタ自動車から、ハイブリッド車の新型プリウスなどを生産する国内3工場が7月から休日出勤の再開というニュースが出た。

 新興国にはリスクマネーが再び流れつつある。「市場にある過剰な流動性の行き場がなく、今は新興国に向いているだけだ」という見解もあるが、ようやく硬直していた経済活動が少しずつ動き始めていくのかもしれない。ただ、市場が縮小しているのには間違いなく、大変多くの企業がコストダウンを喫緊の課題として取り組んでいることには変わりはない。現在、コストダウンは非常に関心の高いテーマとなっている。

「コストダウン」のコストの対象は何ですか?

 ただ、コストダウンについて述べる前に、非常にシンプルな問いかけをしたい。

「コストダウンは何のためにやるんでしょう?」

 もしも、既にコストダウンのことで頭がいっぱいになっている状態であれば、こんな単純な質問を「改めて」する価値はあるだろう。コストダウンに限らず、単純すぎる問いは、複雑な状況を紐解く力を持っているからだ。

 仮にこの問いかけへの回答が「利益を創出するためだ」とすれば、気をつけるのは、「どの利益のことを言っているのか」ということだ。その利益とは、粗利益、営業利益、経常利益、純利益のどれか。利益と一括りで述べても、利益創出のための具体的な行動はそれぞれ異なるのだから、利益という荒い括りだけでは深い議論は難しい。

 この考え方はコストにも言える。「いいからコストダウンだ!」と言われた時、読者は売上高から、純利益にだどり着くまでに生まれるコストについて、どれを最初に思い浮かべるだろうか。

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 売上高から純利益に至るまでにかかるコストを減らすための施策は、おのおの異なる。例えば、売上原価を削減するための施策は、販管費を削減するための施策とは違う。もちろん、事業構造によっては、売上原価と販管費の区別がしづらいものもあるだろうが(例えば、同じ業界内でも、何を売上原価に入れて、何を販管費に入れるかのルールが会社によって異なる場合もある)、有利子負債による支払利息のようなコストを削減する施策は、売上原価や販管費を下げる施策とは全く異なることは、イメージがわきやすいと思う。

コスト削減で、自分たちが関われるところはどこまでですか?

 そのうえで、こんな問いかけをしたい。それは「自分が考えるコスト削減の対象は、どこまでが範囲になりますか?」である。ちなみにこの問いかけに対する回答の多くは、「売上原価から販管費まで」である。営業利益以降に発生するコストについては「経営企画か、経理・財務部門の担当範囲」となるだろう。金融機関からの資金の調達(借入等)については、「経営者と財務がやることで、自分は何も関与するところはない」となるはずである。

 本当にそうだろうか? ここで、コスト削減と事務作業の低減のために、資材のまとめ買いを指示した、ある事業部長の例を挙げたい。

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