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【第8回】「生き残り」「利益の創造」という言葉ではひとは動きません

社長!そもそもコストダウンって何のため?

  • 松田 大介

  • 久次 昌彦

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2009年7月30日(木)

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 先日、日経ビジネスオンライン読者向けセミナーの「創造的コストダウンが、あなたの会社を救う」に登壇させて頂いた。筆者以外の登壇者はビッグネームばかりで、300人の定員に600人の応募があったそうである。「創造的」というテーマから、「求められているのはキャッシュアウト抑制のためのコストダウンの施策ではないのだろう」と感じながら、筆者自身の講演については「コストは『かかる』ものではなく、『かける』もの」というタイトルで、事業運営における「コストダウンの目的」という本源的なところまで立ち戻って述べさせて頂いた。筆者自身、コストという言葉を改めて考える機会となった。

 改めて考えてみると、コストという言葉は曖昧な一面がある。この一言で費用科目が全て一括りされる。例えば、売上原価に含まれるものから、販管費、支払利息等、税金まで様々である。ある会話の中でコストという言葉が使われているときは、それが何を指しているのかを文脈から読み取ることが求められる。読者の周りでの使用されている状況は如何だろうか。

 「いやいや、別にいいじゃないか。自分らは厳密な言葉の定義を必要としている訳ではない」。会計関連の専門職という訳ではなく、事業会社に勤務されている人たちからすれば、これが実用的な考えだと思うし、筆者もその考えに同意したい。ただ気になっていることもある。それはコストという言葉と一緒に使われている、別の言葉である。

「コスト」と一緒によく使われる言葉

 コスト、費用、時には労力を含めてリソースという表現を含めて文章として聞いていると、こんなふうに使われているはずである。それは「コストがかかる」「リソースがかかった」という表現と、「コストをかける」、「リソースをかけた」という表現である。

 大きくこの2種類に分けられる。読者だったら、この違いとして何を挙げるだろうか。

 『かける』、『かけた』と言っている後者には、その人の意思が込められている。コストという言葉で会話をするときは、自分達の意思を盛り込んだものとしてこの言葉を使っているのか。そんな視点で日頃からこのコストという言葉にアンテナを向けることは、会社の中でどのように活動や統制がされているのかを探るきっかけとなるだろう。

部門別費用の報告からコストダウンの指示をするとしたら

 上で述べた『かける』という考え方の具体例としてこんなシーンを想定する。読者は、あるメーカーの事業部Aの責任者とする。社内では工程毎に部門が分れており、会議で利用されている社内管理資料では、売上原価および販管費が一定の社内ルールに従って各部門に賦課および配賦されることで、部門毎の費用が分かるようになっている。

 ここで読者は以下のような部門毎の費用一覧のグラフが記載されている報告書を部下から受け取った。部下はこの報告書を「部門毎の費用が分かれば、誰に担当の指示をしていいのか分かる」という意図で作成してくれたようである。読者はこれを見てコストダウンに関する指示を部下に出さなければならない。

画像のクリックで拡大表示

 会社によってこのような報告資料のフォーマットは様々だろうが(上記は本講用にシンプルにしているが)、製造業の大半のケースでは、「調達や製造の費用が多いな。営業は販促費でたくさん使っているのだろうか。管理は肥大化しているのだろうか。いずれにせよ、まずは営業部門の販促費と社内の管理部門のところからコストダウンのメスを入れよう。調達は資材購入費の削減案を出してもらい、製造では現場の原低活動をよりいっそう徹底してもらおう」と思えてしまう報告書が手元に届くのではないだろうか。

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