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群馬県を振興する「多国籍軍」

外国から「ここで働きたい」と履歴書が届く

2009年8月27日(木)

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 突然ですが、「ベンチャー」という言葉に、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

 頭に描いているビジネスプランを右肩上がりのグラフ満載の事業計画書にまとめ、投資家に「5年後の上場を目指します」と情熱的にプレゼンテーションし、昼はアポイントがびっしり、夜は会食をこなしつつ深夜まで仕事をしながら事業を組み立て、さらに合い間合い間で「○○で働く社長」という名のブログを通じて情報発信する、といった具合でしょうか。

「ベンチャーやるぞ」と思ったが・・・

 う~ん、違和感があります。少し長くなりますが、私がベンチャーという言葉に持つ違和感と、本コラムを執筆しようと考えた動機について説明させてください。

 私は創業から4年少しくらいの会社を経営しています。ソウ・エクスペリエンス(東京都渋谷区)という会社で、陶芸やクルージング、スパ、レストランでの食事といった様々な素敵な体験をギフトとして贈れる体験型ギフトを企画・販売しています。売上高は堅調に伸びており、今期は1億円に達する見込みです。2人で会社を立ち上げて、今は7人に社員が増えました。

 創業当時、体験型ギフトは日本ではまだ普及していなかったサービスで、メディアにも頻繁に取り上げられたりしていたので、傍目には大きな野望を抱いたベンチャー企業のように映っていたかもしれません。実際に多くのベンチャーキャピタルの方々からも出資のお話をいただきました。

 が、私は事業計画書なるものを1度も書いたことがなく、日中は仕事をするかたわら、アポイントなしで突然オフィスに遊びに来る友人の相手をし、夜はほぼ毎日午後6時か午後7時には帰宅してオフィスには誰もいなくなります。もし先ほど書いたように振る舞うことがベンチャー企業の必須条件だとすれば、私の経営している会社はベンチャー企業ではないということになります。あ、もちろんブログのタイトルだって「○○で働く社長」ではありません。

 設立時は「ベンチャーをやるぞ」とそれなりに意気込んで立ち上げた会社だったので、当初は冒頭に書いたような(いわゆる)ベンチャービジネスの姿と自分たちのやり方にだいぶ乖離があり、戸惑ったこともありました。しかしここ1~2年ほどで、実は私たちのような会社は決して珍しくはないのだということが次第に分かってきました。

 つまり、5年後のビジョンや上場に向けて寝食を忘れて一直線に突っ走るのではなく、少し脱力して遊びと仕事が入り交じっているようなスタイルだけれど、ビジネスとしてはきちんと回って利益も出ているような会社が、着実に増えてきているのです。

 そこで問題になるのが、これらの会社を何と呼ぶかです。ベンチャーであることに間違いはないと思うのですが、「ベンチャー」と呼んでしまうと従来のイメージからなかなか脱却できなさそうで、かといってそれに代わる適当な言葉も見つかっていないという状態でした。

 そんな折り、この夏にスタートしたばかりの自由大学(東京都世田谷区)という学校で「仕事」をテーマに講義を担当させていただくことになりました。そして自由大学の発起人であり、IDEE(イデー、現在は良品計画傘下でデザイン家具の製造販売)といったプロジェクトを仕掛けてきた黒崎輝男さんから与えられたお題が「未来の仕事」だったのです。

 テーマはかなり大上段に構えていますが、講義内容は実践的で、リスクを抑えて小さくスタートする方法の紹介や、ゲストスピーカーをお招きして行うセッション、そして受講者が構想中の新プロジェクト案の発表をしていただくなど盛りだくさんの内容となりました。

 そして7月(全5回)に第1期を終え、嬉しいことに、実際にいくつかのプロジェクトが始動しつつあります。その内容は環境や宇宙、バイオといったこれからの成長産業と目される分野ではなく、新しいギフトサービスや職業体験サービスなど、そしてプロジェクトの進め方も「まずは緻密な事業計画書を作成して資金集め」ではなく、会社勤めをする受講者同士が連携して身の丈に合った規模でスタートする方法を模索するなど、いわゆる「ベンチャー」とは大きく異なる「未来の仕事」を感じさせてくれる内容となりつつあります。

 この一連の動きを目の当たりにして、やはりこれからの時代に大切なのはフットワークの軽さで、まずはできるだけスピーディーに小さくスタートし、その後続けるのか止めるのか、続ける場合には事業として大きく展開していくのか、それとも個人事業的に小規模にするのか、はたまたその中間なのかは走りながら考えるのが良さそうだなと感じました。

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