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最終回 「会長からいただいた株式を買っていただけませんか」

2009年8月26日(水)

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前回までのあらすじ

 ジェピー創業者の未亡人で大株主の財部ふみが亡くなった。息子の益男は、ジェピーで返り咲きをねらっている間中隆三にそそのかされ、臨時株主総会をホテルヴァレーで開催した。

 総会は議長の益男によって進行。経理部長の団達也の取締役解任と、UEPC社への株式の譲渡が決議された。

 総会の後、ホテルヴァレーのスイートルームで会合が開かれた。UEPC社、社外取締役のキース・ジャクソン、弁護士の藤内平三、益男、間中、そしてふみの娘の早百合が部屋に集まっていた。そして、後から部屋に姿を見せたのは、団達也と細谷真理、そして沢口萌だった。

 スイートルームでは、弁護士の藤内によってふみの遺言書が開封された。遺言書には、ジェピーの株式は、達也も相続することが書かれていた。その結果、達也の持株割合は2.5%となった。達也がUEPC側につけば、株式の過半数がUEPCが握ることになる。

ホテルヴァレーのスイートルーム

 「キースさん。つまり、あなたは団君と組んでジェピーを乗っ取ろうとしているのですね」
口を挟んだのは間中だった。

 「ミスター・マナカ。あなたの話はリンダから聞いています。ジェピーを追放されてからも、返り咲きの機会をじっとうかがっていたというではないですか」

 「追放とは人聞きが悪い。あれは濡れ衣ですよ。その証拠にジェピーは訴訟を取り下げている。あの男の口車に乗った無能な経営者が、私を追放した。私こそが最大の被害者だったんです」
 間中は唐突に益男を責め始めた。益男は不信感をあらわにして間中に反論した。

 「隆三さん。私のことを無能だなんて、それはひどすぎませんか」
 「やめてくれないか。団君のたくらみを見抜けなかったきみが無能なんだ!」
 間中の大声がスイートルームに響き渡った。

 「私と組みませんか。私は12.7%の株式を持っています」
 間中は薄笑いを浮かべてキースに言い寄った。

 「それもいい考えですな。ダン君ははっきりしないし、ミスター・タカラベのようなキャラクターでは、わが社のボードメンバーは務まりそうにない。となると、ミスター・マナカ、あなたと組むしかないようだな」
 間中は立ち上がるとキースの座っているソファーに歩み寄り、興奮を抑えながら言った。
 「これでやっと夢が叶う」

 その時、リンダが口を開いた。
 「萌さん。ミスター・マナカのことで、お話があるのではなかったかしら」
 スイートルームの面々は一斉に萌に注目した。

「「熱血!会計物語 ~経理部長、団達也が行く」」のバックナンバー

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「最終回 「会長からいただいた株式を買っていただけませんか」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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