「野々村人事部長3 人事部長が集まる会議室」

人事部長も言いたい!「採用」の悩み

「息子はなぜ不採用になったんですか?」に困ってます

バックナンバー

2010年2月16日(火)

1/4ページ

印刷ページ

野々村さん

 新しく始まりました野々村部長の人事部長委員会。この委員会は、さまざまな業種、業態において人事を担当する人事部長が野々村人事部長を交えて、今関心を持っている最新のトピックスや今現在、現場で起きている課題を持ち寄り、本音で熱い議論を繰り広げます。委員会は、屋上会議室(文末参照)での議論を受けてさらに展開させていく予定です。

 最初の数回の委員会では、今後の委員会の議題となるトピックスを挙げていただきました。今回は、その中でも「採用」がテーマに上りました。超買い手市場と言われる採用の現場で今、何が起こっているのか。就活用の仮面をつけた学生と仮面を剥がそうとする面接官の闘い。採用面接の問題点。本当に採りたい人とは? など、あらゆる角度から見た「採用」が委員会のテーマとして挙げられました。(編集部瀬川)

【参加者】

外食さん多業態レストランチェーン 経営企画室長
レストランやデリカショップを手掛ける企業の経営企画室長。もともとは外資系ファストフードチェーンにて営業や出店戦略などに携わっていた。ヘッドハンティングされて現職。人事担当ではないが、会社の成長のためにはまずは人のトレーニングであるという判断から、社員の教育、トレーニングに携わっている。

衣料品販売さん衣料品小売業 人事総務部長
新卒でホテル会社に入社、現場を経て経理、総務の担当になる。その後、衣料品小売業の人事担当、コンサルティングファームオフィスマネージャー、小売業を手掛けるベンチャー企業の人事担当執行役員を経て現職。小売業での人事という軸を持ちながら様々な現場を経験している。

採用のミスマッチが課題

野々村さん まず皆様の今、一番関心を持っていらっしゃることをご紹介いただけますか。

外食さん 店舗の多くはデリカショップで、店長は、ほとんどが家庭の主婦で地域限定社員です。一昨年末に契約社員から正社員化へ全面移行しました。その中で、地域限定社員の方のモチベーションを挙げることが課題になっています。彼女たちをトレーニングしていかないと業績は上がってきません。しかし意識の高い店長に育てていくのが非常に難しいんですよね。レストランを担当する店長達へのトレーニングも同じような問題を抱えています。

 一番の関心事は、成果主義という考え方の現状ですね。会社は成果主義を取っていますが、外食で売り上げ、つまり「新規客を獲得し、満足度して頂き、再来店に繋げて売り上げを上げる」という意味での顧客満足と、売り上げの成果と本人の目的意識がうまくリンクしていないと感じています。成果主義以外の方法も色々勉強していきたいですね。成果としての顧客満足と売り上げは切り離せないはずなのに、現状はそのギャップを感じています。

 それからその中でのリーダーシップ教育にも関心があります。競争に勝った人間だけが残っていく、というサバイバルな企業風土ではありませんから、その中でどうやってリーダーを育成していくかということが課題です。

衣料品販売さん 私の社会人デビューはバブル後半で、新人時代は社会情勢が段々悪くなり、良い目にあっていません。同期入社の人達はチャンスが少なく、視野、視座が自ずと狭く低くなってしまいました。同期やそれをみて育った30代もリーダーになりえないのではという危惧を抱いています。我々の子供の世代(10歳)が大人になった時に、生き生きと仕事ができる産業というのが日本に育っているのか、という不安もあります。

 また、サービス業・小売業をどう知識集約型にシフトしていくかという課題もあります。今は労働集約型になってしまっています。つまり、売り場では効率化が大事なのに、それを考えられる人材が入ってこない、採用のミスマッチが起こっています。人材、ソフトの大事さは本当に感じていますね。

野々村さん 今、採用のミスマッチというお話もありましたが、最近の採用状況はいかがですか?

ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。



関連記事

Keyword(クリックするとそのキーワードで記事検索をします)

Feedback

  • コメントする
  • 皆様の評価を見る
内容は…
この記事は…
コメント18 件(コメントを読む)
トラックバック
著者プロフィール

瀬川 明秀(せがわ・あきひで)

日経ビジネス副編集長。日経BPビジョナリー経営研究所 研究員。


野々村人事部長

野々村人事部長

年齢は48歳。
大学卒業後、電機メーカーに入社。営業の仕事に従事し、10年目に人事部へ異動。採用から研修、人事考課の取りまとめまで、3年でひととおり人事の実務を経験した。人事部在籍4年目の人事課主任の時に、中堅の半導体用機械メーカーに転職し、採用マネジャー、教育研修マネジャー、人事課長と、人事畑で着実に経験を積む。人事部部長代理になって2年目の43歳の秋、大学時代のラクビー部の先輩で、中堅の流通チェーン・マルコーの2代目社長・大黒氏から乞われて、人事部長に。現在は、同社で人事・教育全般の統括と、組織風土改革プロジェクトの事務局長を務めている。

永禮 弘之(ながれ ひろゆき)

永禮 弘之

株式会社エレクセ・パートナーズ代表取締役
これまで、化学会社の経営企画、外資系コンサルティング会社のコンサルタント、衛星放送会社の経営企画部長・事業開発部長、組織変革コンサルティング会社の取締役などを経て現在に至る。建設、化学、医薬品、食品、自動車、電機、情報通信、小売、外食、ホテル、教育出版、文具など幅広い業界の企業に対して、7000人以上の経営幹部、若手リーダーの育成を支援。ASTD(アメリカに本部がある、世界最大の人材開発・組織開発の非営利団体)日本支部理事、リーダーシップ開発委員会委員長。

著書・雑誌寄稿:『強い会社は社員が偉い』日経BP社、『問題発見力と解決力』日経ビジネス人文庫(共著)、『グループ経営の実際』日本経済新聞社(共著)、『日経ビジネスオンライン』連載「野々村人事部長の歳時記」、『日経ビジネスアソシエ』連載「MBA講座」、最近の著書に『強い会社は社員が偉い 社員様第一経営のススメ』(NB Online book)がある。

 



このコラムについて

野々村人事部長3 人事部長が集まる会議室

始まりました「人事部長が集まる会議室」。別名野々村部長の人事委員会です。この委員会は、さまざまな業種、業態において人事を担当する人事部長が野々村人事部長を交えて、今関心を持っている最新のトピックスや今現在、現場で起きている課題を持ち寄り、本音で熱い議論を繰り広げます。委員会は、皆様の屋上会議室での議論を受けてさらに展開させていく予定です。どうかよろしくお願いします

⇒ 記事一覧

記事を探す

読みましたか〜読者注目の記事

  • いま、歩き出す未来への道 復興ニッポン