パッ、と伝わるプレゼン資料とは予測しやすいイメージを描くことに尽きる。私は数多くのプレゼン資料をアドバイスしてきた経験からそう気づきました。
パッ、と相手がイメージを見た時に「それって○○○かな?」と、その見せたイメージからプレゼンの内容を予測します。聞く説明がイメージと合っていれば、理解が深まりますが、イメージで予測した内容と違う説明を聞かされると、聞く内容と見ているイメージが不一致のため混乱し、「分かりにくい」といったことになってしまいます。
「分かりやすい」スキーム図の描き方
そこで、今回はイメージの中でもプレゼン資料で、描かれる機会が多いスキーム図についてお話しします。
スキーム図を描くには、「サイズ・コントラスト・ライン」が鍵を握ります。サイズ(大きい・小さい)、コントラスト(明るい・暗い)、ライン(太さ・細さ)によって、表現の幅が広がります。

私たちは普段スキーム図を描く時、丸(●)、四角(■)、三角(▲)、それをつなぐ線、方向を指す矢印を使い描くことが多いと思います。単純にそれらを組み合わせると、以下のような図が描けます。その図から平坦ながらも、全体の「流れ」はパッと矢印と図形の配置から見えてきます。

しかし、この描き方によるスキーム図からは、それ以上の表現は見えてきません。それ以上というのは、●、■、▲の力関係や、相互性などの「変化」のことです。
そこで、「変化」を表現するために、上記の図を「サイズ・コントラスト・ライン」の表現手法で描いてみました。

さて、いかがでしょう?
●、■、▲は同様なのに、薄い色で▲を小さく表現したり、点線で色を抜いて表現した■、そしてそれらをつなぎあわせる矢印が点線だったりすることで、上記の図からは読み取ることのできなかった力関係や相互・相違性などの実態について話を聞かなくても、パッと目から大体のことは読み取れるようになりました。
つまりは、イメージからそのことを予測できたというわけです。
予測させるから「わかりやすい」
予測できた内容を文章に置き換えてみると次のようになります。
●に何か力が働くことで、
▲は存在感がなくなり、
●に働いた力が仮に■に働くことで、
■は実態が無くなり、
▲と相互関係が生まれる
それでは、1つずつ「サイズ・コントラスト・ライン」の表現手法によって、どのように上記の図を描いたか、個別に説明します。
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