「表現人」

「展示ブースを素通りさせない」言葉のテクニック

「よければ見て行ってください」から卒業するためのヒント

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2010年3月18日(木)

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 普段は草食系のデスクワーク社員なのに、展示会の季節になると慣れない営業にかり出される方も少なくないのでは。猫の手も借りたい社長さんも、そんなことでは社内の通常業務に支障をきたすと知っているので、できれば、かり出したくないのが本心でしょう。

 営業部隊には、それを専門に携わっている社員や、研究開発した人が適しているはずです。しかし、営業部や外部のコンパニオンといった戦力にお金を出せる余裕があるのは一部の企業だけで、やっぱりデスクワーク社員に頼らざるをえないのが現実のようです。

「よければ見て行ってください」では見てはくれない

 「よければ見て行ってください」

 展示会場を歩いてまわっていると、草食系デスクワーク社員の慣れない呼び込み声でがあちらこちらから聞こえてきます。しかし、残念ながら来場者は彼らの前を素通りして他のブースへ・・・。

 さて、何が一体問題なのか。彼らの呼び込み経験が浅いからなのか? 蚊の鳴くような声で相手に聞こえないから?

 そして、ますます呼び込む自信が無くなったような顔つきに、またも来場者は素通りする・・・なんて負のスパイラルにはまってしまう光景をしばしば見かけます。

 せっかく時間とお金をかけて人員を出して呼び込みをするのだから、その労力を無駄にしてはいけません。しっかり見て行ってもらえるための工夫をしてはいかがでしょうか。それにはまず、みなさんも来場者になった気持で考えてみることです。

 展示会場には数多くの企業が出展しているので、各ブースに5分かけて見てまわってもすぐに1〜2時間経過してしまいます。ダラダラ歩きにも疲れて、ちょっとコーヒーブレイクでも、というところ。「よければ見て行ってください」と声をかけられて、「じゃあ、せっかくだから」となるでしょうか。

 「一体、何を見て行って欲しいの?」と思いませんか。「コーヒーブレイクを遅らせて足を止めてまで見る価値があるの?」って、私なら真剣にそう思いますよ。

 確かに、内容がよければ見て行きますが「よければ見て行ってください」じゃ、「何がどのように良いか」がわからないので、かなりの確率で素通りしてしまいます。できれば、モノを見なくても聞くだけで「一体、何が良いか」がわかる情報が必要です。良いとわかれば自らブースに立ち寄りますから!

街角で耳をすませば呼び込むヒントが聞こえてくる

 では、その「立ち寄る価値」をどのような言葉で表現しましょうか。ここがみんなの悩みどころです。私は街を歩きながらそんな言葉を考えることにしています。街角で耳をすませば呼び込みのヒントが聞こえてくるからです。

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著者プロフィール

能登 左知(のと・さち)

能登 左知サチコーポレーション取締役
和歌山市生まれ。ロータリークラブより留学その後、Kansas City Art Instituteへ進学、工業デザイン科BFA学士修了。現代経営論プログラム終了。帰国後、国・県・地方自治団体のデザイン経営専門家として創業における事業の見せ方についてアドバイスする。またその約1500件の事例を全国各地でセミナー・講演活動している。また、現在は工業デザイナーとして水素燃料電池からアクセサリーまで幅広くデザインする日々を送っている。(写真:菅野 勝男)

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