• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「ホルモンヌ」は何をお望みですか?

欠乏感を自己否定につなげてしまう不幸

  • 子安 大輔

バックナンバー

2010年3月24日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 皆さんは「ホルモンヌ」という言葉をご存知ですか?

 焼き肉、その中でも特に、ホルモン焼きを好きな女性のことを、最近ではこんな風に呼ぶことがあるようです。かつてはホルモン焼きと言えば、「脂っこい」「煙の匂いがつく」「肉に臭みがある」などとして、あまり女性が好んで食べるものではなかったように記憶しています。

 ところが、最近ではそんなホルモンを愛する女性が急増しているのです。焼き肉スタイルのホルモン焼きに限らず、もつの串焼きや、もつ鍋なども同様に女性に人気です。

 一番の理由は、ホルモンの「おいしさ」を女性たちが発見したり、改めて認識したりしたことでしょう。

コラーゲンと美容の因果関係

 こういったお店の中には、いかにも「オヤジの溜まり場」として、女性が入りにくい雰囲気を醸し出しているところが少なくありません。けれども、最近ではきれいなお店も増えましたし、またたとえ少し薄汚れたような店であっても、女性たちはそんなことを気にせず、むしろ楽しんでいる余裕すら感じられます。

 そして、生産や加工、流通などの技術が進歩して、クオリティの高くなったホルモンを存分に楽しんでいるのです。

 しかし、おいしさだけでは、ホルモンヌという言葉が生まれるほど話題になってはいないはずです。そう、多くの方がご存じの通り、キーワードは「コラーゲン」です。

 ホルモンにはコラーゲンがたくさん含まれているようですが、そのコラーゲンには「美肌効果があるらしい」とされています。多くの女性にとっては、美容効果のある食べ物は大歓迎でしょうから、一斉に飛びつくのも無理はありません。

 先ほどのホルモン焼きのほかにも、飲食店では「コラーゲン鍋」「コラーゲンしゃぶしゃぶ」のようなものも、最近ではよく見かけることがあります。また、豚足や鳥皮など、やはり以前は女性があまり好んで食べなかったであろう食材も、コラーゲンが豊富という理由で、注目を集めています。

 飲食店のメニューに限らず、コラーゲン入りドリンクやカップスープ、サプリメントなど、食品全般にも広がりを見せています。

 では果たして、コラーゲン摂取と美容との間には、どれほどの因果関係があるのでしょうか?

 この点に関しては、生物学者で、『生物と無生物のあいだ』(講談社)や『できそこないの男たち』(光文社)などの著作でも知られる福岡伸一氏はその効果を真っ向から否定しています。『動的平衡』(木楽舎)という書籍から少し引用します。

 コラーゲンは、細胞と細胞の間隙を満たすクッションの役割を果たす重要なタンパク質である。肌の張りはコラーゲンが支えているといってもよい。

コメント5件コメント/レビュー

広告とかマーケティングとかいうのは、甲という事実と、乙という事実が関係ないにも関わらず、併記することによって、見るものが勝手に誤解することを、意図して行っているんですよね。車にしろ電化製品にしろ化粧品にしろ、イメージとなる俳優を起用して、こうなりたい、と想像させる。ホルモンとコラーゲンに、いまさら、目くじらを立てる職業柄ではないと思います。むしろ、賞賛すべきでは。しばらくまえは、ジンギスカンで、羊肉がヘルシーだったですよね。蒸し鍋とかも。さて、次は、どんな誤解で、ブームを起こそうか、と広告代理店、テレビ、出版で会議するところと思います。(2010/03/24)

「食欲に透ける“建前と本音”学」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

広告とかマーケティングとかいうのは、甲という事実と、乙という事実が関係ないにも関わらず、併記することによって、見るものが勝手に誤解することを、意図して行っているんですよね。車にしろ電化製品にしろ化粧品にしろ、イメージとなる俳優を起用して、こうなりたい、と想像させる。ホルモンとコラーゲンに、いまさら、目くじらを立てる職業柄ではないと思います。むしろ、賞賛すべきでは。しばらくまえは、ジンギスカンで、羊肉がヘルシーだったですよね。蒸し鍋とかも。さて、次は、どんな誤解で、ブームを起こそうか、と広告代理店、テレビ、出版で会議するところと思います。(2010/03/24)

私はモツが大好きな女性(30代)なので読みました。コラーゲンを飲んだり食べたり塗ったりしても効果がないことは、ずいぶん昔から知っています。週刊誌に福岡さんが書いてらしたのを読んで、仲間内でも話題になりました。でも、女子飲みで「コラーゲン鍋を食べに行こう!」というときに、「それは美肌に何の効果もなく、確率で言えば 食べたコラーゲンが肌に使われるのは、 払ったお金をどこかでおつりとして受け取るくらいなんだってー」と、わざわざ言ったりはしません。それは、コラーゲン鍋をつつきながら、女友達の彼氏の愚痴やのろけ話に(そんな男ろくでもな・・・)と思ったとしても、「へーそうなんだー、キャハハ」と無責任に盛り上がるのに似ているかもしれません。記事を読んだ感想は、・・・んな、大げさな・・・です。情報をうのみにするというよりは、こんな時代に浮遊する情報は正確ではないことに、慣れているのでしょう。重要なことであれば、当然確かめると思いますので、今後は、コラーゲンを摂取している女性を見てもご心配は無用です。ちなみに、私がホルモン好きなのは、ぷりっとがつんとウマイ!からです。安いし。ホルモンヌという言葉は、知りませんでした。(2010/03/24)

 面白く拝見させていただきました。しかし、女性のコラーゲン云々の情報に関しては、単に科学知識が不足しているだけだと考えられます。食物のタンパク質が胃酸で分解されてアミノ酸として吸収されるのは中学生レベルで当然の知識なのに、それを理解できないのは国民レベルで科学知識が不足しているのだなあといつも考えています。つまり、情報租借云々の前に、常識としての科学知識を持つのが重要かと存じます。(2010/03/24)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授