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「お墨付き」の限界効用を考える

市場縮小のトクホ、続々と登場する食の資格

  • 子安 大輔

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2010年6月2日(水)

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 「天然塩」、「ミネラルたっぷりの塩」、「究極の塩」――。

 スーパーマーケットに並んだ数多くの塩に関して、これまでこんな商品名やキャッチフレーズを見かけたことがあるかもしれません。ただし、実はこのような表示が、今年の4月21日から原則として禁止されることになったのをご存じでしょうか。

 多くの方には周知の事実でしょうが、塩はかつて専売制が取られていました。これが1997年に廃止され、数多くの企業が「塩業界」に新規参入してきたのです(こうして振り返ると、私たちが様々な塩を選べるようになってから、まだ10年と少ししか経っていないのですね)。

 しかし、それまで動きのなかった業界が突然、自由競争になったわけですから、大きな混乱が発生することになりました。特に規格や表示などに関しては、それまでにほとんどルールがなかったがために、“商売上手”な企業が巧妙なセールストークを繰り広げるようになります。そして業界が混乱することは、すなわち消費者を混乱させることを意味したわけです。

 こうした状況を改正すべく、業界内の有志が取りまとめを行い、2008年4月の公正取引委員会の官報告知を経て、先に書いたような、「食用塩の表示に関する公正競争規約」が先月に完全施行されたという経緯があります。

 これによって、「自然・天然の表記は使用しない」「ミネラルによる品質などの優良性を表示しない」「無意味な無添加表示はしない」など、いくつかのルールが適用されるようになりました。そして、その基準を満たした商品には、塩の「公正マーク」が付与されています。

トクホは有難みが減っている?

 もう1つ類似したケースをご紹介します。

 今年の5月12日に、消費者庁は「カロリーハーフ」や「カルシウム2倍」のような表示に関して、各都道府県に対して、メーカーに指導するよう通知を出しました。

 このような「相対表示」については、これまでは実はあいまいな部分が多かったのです。しかし、何と比べて半分だったり2倍だったりするのかという比較商品、すなわち「根拠」の明示を必要とすべきという見解を示し、表示改正の期限を今年の9月末としています。

 これらのケースは、いずれも「消費者を惑わす表示はやめなさい」という規制の強化です。多種多様な商品が溢れている中、消費者にとっては商品名やパッケージに書かれた情報、そしてそこから受ける印象が、商品選択に大きく影響を与えるだけに、必要な措置と言えるでしょう。

 そして、このような表示にまつわる件で存在感が大きいものと言えば、「トクホ」が挙げられます。

 トクホとは「特定保健用食品」の通称ですが、保健に関する特定の効果効能を、国が認めた食品のことです。「体に脂肪がつきにくい食用油」や「歯を健康に保つガム」、「血糖値が気になる方に適したお茶」などは、目にする機会も多いでしょう。

 中には、「おなかの調子を整えるソーセージ」や「コレステロールが高めの方に適したカップ麺」など、やや“強引”な印象を与える商品も存在します。

 さて、このトクホですが、認証制度が始まった1991年から許可申請が増えていき、今年の4月28日時点で、表示許可を与えられたアイテムは936品目に達します。

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