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女が狙う地位

  • 遥 洋子

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2006年5月12日(金)

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 ともすると人は似た価値観を持つ人とだけ人間関係を築きがちだ。私もその一人だが、いちいち自分の意見に反発する人とは、なかなか次もぜひお会いしたいとは思いにくい。しかしこれは危険なことで、自分に共感する人とばかりお付き合いしていると、視野は確実に狭まる。

 先日、大阪の新地に行った。先輩男性に連れて行ってもらってクラブを3軒はしごした。

 一件目、30代のママがいるクラブだった。上品な縦ロールの髪型で、スーツをかっちり着こなしていた。若いホステスたちほど肌の露出は高い。男性客が言った。「ママはおっぱいが小さい」。ママは笑いながら「おっぱいは大きさじゃなく感度よ」と反論した。若いホステスには「まずパンツを脱ぎたまえ」と言った。若いホステスたちは笑った。

 その男性客は同じ客である私や私の友人にも話しかけた。「君はセックスしたいタイプやな」と友達に。「君もおっぱい小さいな。君は男を知ってるのか?」と私に。私は「いいえ。まだ処女です」と答えておいた。ついでに「私のおっぱいはすべて筋肉です」とも。

 客もホステスも関係なく、男と女の酒の席の会話は、終始その類で流れていった。2件目はコリアンクラブだった。知人の男性客の周りにコリアンホステスたちが7人がかりで取り囲んでいた。

 まず驚いたのは彼女たちの表情の暗さだった。まるでお通夜のように沈んでいる。一人酔って浮かれているのは男性だけだった。私がホステスに話しかけるとその瞬間、彼女たちの表情には笑顔が走るが、直後それらは消えうせる。

 ただ男性客同士が喋る合間を、水割りを作り、腰を抱かせていた。男性がキスを要求すると無表情のままキスに答え、無表情に酒を作った。違うテーブルの男性客がホステスとデュエットを始めた。見ると、そのホステスもまた表情が死んでいた。

 3件目もコリアンクラブだった。そこでは男性客は隣に座るホステスの胸を鷲掴みにしていた。ホステスは一瞬嫌がったが男性には通じてはいない。男性客は若い美系のホステスだと盛り上がり、そうではないホステスだとあからさまに態度を変えた。

 これら一連の現象をセクハラの嵐だと片付けるのは簡単だ。私は同席の友達に言った。

「おもろいなぁ」 友達も言った。
「むっちゃおもろいな」

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長