2012年5月24日(木)
人間の本質を観察し続けてきた純文学作家による経営者列伝をお届けします。芥川賞作家のフィルターを通した経営者の「珠玉の人生」。そこから見えてくるのは、これまでの経済ジャーナリズムとはひと味違う、新しい世の変革の姿です。
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2007年12月21日 我儘を売りにできる創作料理旺盛な人(最終回) 株式会社ひらまつ社長・平松宏之――経営者の顔を持つシェフへ 最初の広尾、そして、表参道、原宿の3つのカフェの大成功で、株式会社ひらまつは、財政的な経営基盤を得た。東京中にカフェブームが起き、それは飽和状態のようにも見えたが、平松さんは、あくまでも、自分のつくる...
2007年12月14日 我儘を売りにできる創作料理旺盛な人(その7) ひらまつ社長・平松宏之――経営戦略としてのカフェ文化 「カフェは絶対に成功する」。そう確信して、平松さんは粘り強く銀行と交渉をつづけた。単にフランス文化への憧れだけではなかった。それは使命にも似た確信だった。 パリの修業時代、妻の慶子さんと休日になるとカ...
2007年12月7日 我儘を売りにできる創作料理旺盛な人(その6) ひらまつ社長・平松宏之――経営者の哲学 愛弟子、阿部立美の突然の死は、平松さんを、絶望の淵に落とし込んだ。調理場に立っても、何もやる気がおこらない。阿部のいない現場に自分がいること自体、なんの意味もないように感じられた。自分の中で何かが抜け...
2007年11月30日 我儘を売りにできる創作料理旺盛な人(その5) ひらまつ社長・平松宏之――浮遊した高級フランス料理 82年4月、30歳で「ひらまつ亭」を妻とふたりのアルバイトで開いてから、丁度6年後の88年5月、平松宏之さんは、広尾に「レストランひらまつ」を開店する。バブル経済が頂点にさしかかっていた時代だった。都...
2007年11月16日 我儘を売りにできる創作料理旺盛な人(その4) ひらまつ社長・平松宏之――シェフ・ひらまつ、ここにあり 天才シェフ、ジャック・デュプランは、28歳の平松宏之さんに、料理人になるための、素晴らしい遺産を残して、30歳の若さでフランス料理界から引退していった。平松さんは、あっけにとられると同時に、複雑な思い...
2007年11月9日 我儘を売りにできる創作料理旺盛な人(その3) ひらまつ社長・平松宏之――フランスでの修業 最初の修業店である赤坂の「ラ・フォンテーヌ」で2年間働いたあと、平松宏之さんは、YMCA国際ホテル専門学校に入学する。将来店を持つからには、レストラン経営学を学ぶ必要がある、と考えたからだ。
2007年11月2日 我儘を売りにできる創作料理旺盛な人(その2) ひらまつ社長・平松宏之――フランスかぶれ 「料理とは自己表現なんです」。その思いに到達するまで、平松さんが何年かかったか、分からない。ただ、ある日、ポッと気づいたことでないのは、確かだろう。自分を表現するのは、時間がかる。それは、芸術家の精神...
2007年10月26日 我儘を売りにできる創作料理旺盛な人(その1) ひらまつ社長・平松宏之――起きているのが楽しい 平松宏之さんは、高級フランス料理店「レストランひらまつ」の料理長である。これは広尾を根拠地として、博多、パリ、札幌、西麻布の5店がある。料理の値段は、ひとりだいたい3万円である。
2007年10月5日 書店革命に挑む不思議な魅力の人(最終回) ジュンク堂書店社長・工藤恭孝――したたかな笑み 「98年からの2年間が一番苦しかった」 そう工藤さんは述懐する。1997年8月に1000坪の池袋店を開店した日、裏のホテルが倒産した。そこも池袋店の地主が買い取るという。そう聞いて工藤さんは、すぐさ...
2007年9月28日 書店革命に挑む不思議な魅力の人(その8) ジュンク堂書店社長・工藤恭孝――アドレナリン、大爆発 「今思い出しても、気味の悪いほど大きくて、オレンジがかった黄色の満月でした。狼男でも出そうな雰囲気やなと、女房と話していたくらいなんです」 1995年1月16日の夜、香港旅行から工藤さん夫妻は芦屋の...
2007年9月21日 書店革命に挑む不思議な魅力の人(その7) ジュンク堂書店社長・工藤恭孝――ファミレスでの発見 1988年に開店した京都店は、2年目に黒字になったが、それはベテラン店員たちの努力のたまものだった。社長が社員をしごいて育てたわけではなく、専門分野をもたされた社員が、それぞれ独自に研究し、それで得た...
2007年9月14日 書店革命に挑む不思議な魅力の人(その6) ジュンク堂書店社長・工藤恭孝――父に見せたかった京都店 「それにしてもお粗末な話やなあ」恭孝さんがそう慨嘆したのは、サンパル店が、赤字から始まったからばかりではなかった。もともと書店を始めたのは、父の経営する中取次店「キクヤ図書販売」から、本や雑誌を卸して...
2007年9月7日 書店革命に挑む不思議な魅力の人(その5) ジュンク堂書店社長・工藤恭孝――専門書の専門店、開店 その後、「ジュンク堂・サンパル店」となるビルの、3つのフロアーを借りてくれないか、と頼んできたのは、工藤恭孝さんの中学時代の同級生だった。店は5年目にして、ようやく黒字化が予測できるところまで、たどり...
2007年8月31日 書店革命に挑む不思議な魅力の人(その4) ジュンク堂書店社長・工藤恭孝――5年目の黒字 神戸三宮に、343坪の大型書店「ジュンク堂」が開店したのは、1976年の12月24日だった。賃借契約をしたのが7月、工藤恭孝さんが、「キクヤ図書販売」から独立した形になって、株式会社として出発したのが...
2007年8月24日 書店革命に挑む不思議な魅力の人(その3) ジュンク堂書店社長・工藤恭孝――343坪の書店って、何? 父親に、半ば命令、半ば助けられる形でキクヤ図書販売に入社した工藤恭孝さんだったが、働きだしてすぐに、会社の先行きが決して明るいものではないことに気がついた。
2007年8月10日 書店革命に挑む不思議な魅力の人(その2) ジュンク堂書店社長・工藤恭孝――父の背中、父の教え 「父とは仲がよくなかった。遊んでもらった記憶もない」という工藤恭孝さんだが、大学を卒業後は、父の会社に入っている。必然的に父の背中を眺めて育ち、その後の商売ぶりも、父の影響を受けているはずである。
2007年8月3日 書店革命に挑む不思議な魅力の人(その1) ジュンク堂書店社長・工藤恭孝 ―― 26歳の社長 ジュンク堂書店を率いている工藤恭孝さんは、不思議な魅力を持った方である。大胆であるが細心な神経を持ち、無頓着そうだが、物事の背後に潜む本質を、冷徹な眼差しで見つめている。一見、腰は低いが、信念を曲げる...
2007年7月13日 ものづくりに斬り込む意志強固な人(最終回) サキコーポレーション社長・秋山咲恵――300年後の子供 サキコーポレーションは、創業から10年たった2004年2月に、会社と工場を、天空に移した。品川の高層ビルの31階に、工場一体型のオフィスを作ったのである。
2007年7月6日 ものづくりに斬り込む意志強固な人(その8) サキコーポレーション社長・秋山咲恵 ―― 社員の絆 前年度の総売上が3000万円に満たない会社が、4500万円の資本金を得たのだから、会社には少しの余裕ができた。高金利に追われて、日銭を稼ぐこともしないですむようになったのだ。落ち着けたと同時に、自由な...
2007年6月29日 ものづくりに斬り込む意志強固な人(その7) サキコーポレーション社長・秋山咲恵 ―― 決意の増資 身体はくたくたになっているのに、ねむれない。それは、まるで悪魔の掌の上で、泳がされているような苦しみだった。眠れない原因はたくさんあった。やらなければいけないこと、解決しなくてはいけないこと、さらにす...
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